米原子力事業を巡り7000億円超の巨額損失が発生する見通しとなった東芝が、資金調達のために分社化する半導体事業の株式の売却時期を2017年4月以降に先送りする。当初は3月末までに売却し、17年3月期決算での債務超過を回避する計画だった。しかし、売却を急げば足元を見られて買いたたかれる恐れが高いと判断。債務超過になってでも時間をかけて高値で売却できる企業を選ぶことにした。東芝は2月24日に開いた取締役会で、4月1日付