この本を読んで考え方が変わった」「昔読んだこの本は今でも心に残っている」決して数多くはないが、読んでいるとこれまでの価値観を一新させられたり、物の考え方が根本的に変えられたりする本がある。たとえば、『羊と鋼の森』で2016年本屋大賞の第1位に輝いた作家の宮下奈都さんは、以前、「新刊JP」が行ったインタビューで「人生で影響を受けた本」として、『沿線地図』(山田太一)を挙げ、「高校生の最初の頃に読んで眼が覚