1963(昭和38)年12月15日、プロレス界の王者・力道山が39年の短い生涯を閉じた。屈強な外国人レスラーを空手チョップでなぎ倒す彼こそ、まさに戦後が生んだ大ヒーローである。そんな彼が、東京のナイトクラブで若い暴力団員にナイフで刺されたのは死の1週間前、12月8日夜のこと。直接の死因は入院先の山王病院で併発した