『そして誰もいなくなった』『オリエント急行の殺人』などの名作を遺したミステリーの女王、アガサ・クリスティー。その作品の魅力は、トリックやストーリーの面白さはもちろん、科学的な正確さにもある。1920年のデビュー作『スタイルズ荘の怪事件』が刊行された当時、『ファーマシューティカル・ジャーナル』という医薬