Woltが目指す「#地球にやさしいデリバリー」とは何か? ――和田彩花さんが聞く「美味しいサステナブル」を実践する方法

23か国180都市以上で事業を展開し、日本では2020年3月に広島での提供開始を皮切りに、東京・大阪など17都道府県24都市に展開エリアを広げるデリバリーサービス「Wolt」。フィンランドから始まったこのビジネスは、フードデリバリーの抱える環境問題や稼働環境などのポジティブな解決を目指している。

では、Woltは課題をどのようにクリアしていくのか。Forbes JAPANが主宰する「世界を変える30歳未満の30人(2020)」に選出され、社会問題に対し情報発信を続けるアンジュルムの元リーダー・和田彩花さんとともに、Wolt Japanの安井春菜さんに話を聞いた。

“みんなをハッピーにする”サステナブルな取り組みとは?

和田さんは普段、フードデリバリーを利用することはありますか?
和田:忙しくて自炊ができないけどしっかり食べたい時や、国内出張で外食に飽きた時に、ときどき活用しています。でも、実はフードデリバリーには少し罪悪感があって……あまり積極的には利用していないんです。
和田彩花さん
どういったところに?
和田:デリバリーサービスの問題点として指摘されている交通ルールやゴミの問題、労働環境が気になっていて。もちろん便利なサービスではあるんですが、自分だけが良い気持ちになるのは違うかなあ、というか。課題を生み出す構図に自分も入ってしまっている気がして…。
安井:確かに、和田さんのように感じる人は多いかもしれませんね。でも、Woltの利用者アンケートでは『Woltを使うのは自分にとって良いことだ』という考えを持っている人が多いようです(他社サービス利用者に比べ+42% *2020年10月Wolt独自調査)。“自分が課題を生み出すことに加担していない”という気持ちになれる、とはよく言っていただけます。
Wolt Japan 安井春菜さん
Woltがユーザーから評価されているポイントは、どういったところなのでしょうか?
安井:環境問題に配慮した容器を使っていることだけではなく、レストランとの信頼関係を築くことで多くの名店に加盟いただけていること、サポートチャットによる迅速な問題解決、そして配達パートナーへの研修を徹底していることによる質の高いサービスを提供している点でしょうか。

特に配達パートナーはレストランから料理を受け取り、お客様に届ける重要な役。実は交通ルールやトラブルが起きた際の対応をチェックする適性テストなども行なっているんですよ。私も受けたのですが、記述式の問題などがあって結構難しかったです(笑)。
実際にWoltの配達員から商品を受け取る和田さん。「この青いユニフォーム、街で見かけました!」
配達パートナーがしっかりされている、というのはレストラン側の安心にもつながっているような気がします。
安井:“みんなをハッピーにする”ということこそ、Woltが一番達成したいことなんですよね。幸福度が高い北欧で生まれたサービスらしく“無理せず持続可能な事業をすること”への熱量を感じます。
和田:実は今回の取材のために、私もWoltについて少しだけ調べたんです。広島からスタートした、ということにびっくりしました!

私の地元は群馬なのですが、地元に帰っても東京と同じようにデリバリーを注文することって難しいんですよね。配達員がいなかったり、そもそも登録されているお店が表示されなかったりして。都市中心部でしか発達しないイメージがありました。

サービスを通して、Woltが発信するサステナブルな取り組みが地元に浸透していくのはすごいですし、何より地元との信頼関係を築けていることが素晴らしいですよね。
安井:特に広島の老舗ベーカリー・アンデルセンさんのように、地元密着のレストランが、数あるデリバリーサービスからWoltだけを選んでくださる事例も増えつつあるんです。進出した街をより良くすることも、掲げているミッションの一つだからこそ、少しずつ波が広がっていっている実感はあります。
Woltでは環境にやさしい素材を用いた容器やカトラリーをレストランへ安く提供。自前で環境に配慮した容器を手配するレストランも多いという。

Woltを通じて知る「地球にやさしい」取り組み

今回、Woltでは「#地球にやさしいデリバリー」と題したキャンペーンを発表しましたが、キャンペーンの内容をぜひ教えてください。
安井:環境に配慮した事業運営をされている220店舗以上ほどのレストランを、アプリの中でピックアップさせていただいてます。またそれぞれのお店が取り組まれている内容や想いも、ご紹介しているんです。「Wolt」のサステナビリティへの想いに共感した、Netflixオリジナルアニメシリーズ『エデン』と共同で、6月5日(土)の世界環境デーより開始しました。

Woltのサービス自体は、アプリを通しご飯をオーダーいただくだけ。でも裏側には、想いを持って活動されているレストランがたくさんあるんですよね。今回、我々の方でも該当するレストランを一軒一軒リサーチしていき、地球にやさしい取り組みをされているレストランにはステッカーをプレゼントし、アプリからも検索できるようになっています。
実際にレストランではどういった工夫をされているのかが、すごく気になります。
安井:フードロスに配慮して、食材を隅から隅まで使われているレストランが多いですね。あとは、ゴミを再利用した面白いアイデアも全国各地から集まりました。

例えば北海道の森彦コーヒーさんは、ドリップした時に出るコーヒーかすを染料や消臭剤として活用されています。東京の自由が丘バーガーさんも、制服が古着だったり。鹿児島の老舗の酒屋・ペンギン酒店さんでも、空き容器を持参すればキャッシュバックする、という取り組みを行なっています。

私もレストランでお話を聞いてから、実際にコーヒーかすを冷蔵庫の消臭剤として活用するようになりました。「街で普段見かけるレストランが、裏側ではこういう努力をしていたんだ……」と純粋に感動します。
和田:安井さんのお話を聞いてて、すごく「店舗に行きたい!」という思いが強くなりました。旅行先で観光ガイドを見ても、必ずしもそういった情報が載っているわけではないじゃないですか。

普段も散歩している時にたまたまお店を見つけることが多いのですが、Woltを使えば新しい切り口でお店を開拓できそう。単純にデリバリーをとるだけのサービスじゃないんだなあ、と。

教えていただいたお店のフードロス対策も、素晴らしいですね。私も、何かできないかを模索していたので、他にもいろんなアイデアを知りたいです。
安井:あ、そうしたら、今回のキャンペーンでぜひ和田さんにもご紹介したいコンテンツがあるんです。 Woltでデリバリーに使用する紙袋は100%古紙で作っているのですが、今回のキャンペーンではそこに、第二の命を吹き込めるような工夫を用意しています。
持ち手の下に点線と、再利用アイデアを紹介するサイトに飛ぶQRコードが。デザインはNetflixアニメ「エデン」とのコラボレーション。現在キャンペーンに合わせたコラボCMを展開中だ。
たとえば、点線部分をカットいただければ、収納アイテムとしても再利用できるんです。今回は動画クリエイターさんにご協力いただき、紙袋の活用方法について発信しています。よく使うモノの新しい使い道を考えてみることも、資源の再利用とゴミ削減につながりますし、ぜひこの発想が広まれば、と思い今回のキャンペーンコンテンツを企画しました。
和田:確かに、紙袋を使えば冷蔵庫の収納に使えそう! 普段泥のついた野菜をそのまま野菜室に入れると、汚れちゃうので困ってたんです。その一方で紙袋は捨てずに残していたのですが、思ったより活用するシーンがなくて。本来の用途とは違う形で再利用する、という発想はなかったので「まだまだできることはあるんだなあ」と思いました。

和田さん「おいしいモノを食べることを諦める必要はない」

今後、ご自身で取り組みたいサステナブルな行動を教えてください。
和田:Woltのキャンペーンから得たヒントを、自分の生活に落とし込みたいですね。「個人レベルの発信じゃ、変わらないよ」とは言われるのがちょっと悔しくて。(笑)サステナビリティがテーマの記事をSNSでシェアするだけでも広がっていくと信じているので、自分ができることをやっていきたいなと思いました。

一方で、今エコバッグは徐々に浸透しているけど、環境に優しい洗剤などはまだまだコストがかかって、持続可能とは言えないなと思っています。継続して使うための価格や労力の問題はまだまだ解決が難しい。でも、それを手に取ることでの便利さも分かるので、「これだからダメ」と言い切らず、バランスをとっていきたいです。
安井:和田さんからそうおっしゃっていただけるのは嬉しいです。「#地球にやさしいデリバリー」キャンペーンを通して、まずは興味を持つことから始まると思っていて。私も数年前までは、環境問題についてあまりよく知らず…。でも、Woltにジョインしてから、取り組みを通じちょっとずつ環境問題について考えるようになったんです。まずは知ってもらうことが重要かなと。なので、これからも情報を発信していこうと思います。
私もこれからデリバリーを利用するときはWoltにしようと思いました! 今後、Woltではキャンペーン以降どういったサステナブルな取り組みを展開していくのでしょうか。
安井:会社として、環境への配慮と事業拡大を両軸で目指していくことは方針として変わらないです。より良い循環の経済を生み出す一部でありたいので、これからは梱包材に始まり、農家さんや食材の奥に思いがいくような取り組みはしたいです。

レストランの向こう側にいる生産者さんに姿を見せたいですし、実際に生産者さんとのつながりをすごく大切にしてらっしゃるレストランも多いんです。あらゆる循環を改善していくような取り組みは今後も進めていこうと思います。
和田:今までは、可能な限り自分で足を運び、ご飯を買いに行っていました。でも必ずしも「デリバリーはダメ」というわけではないんですよね。離れていくのは違う気がする。

安井さんのお話を聞いていて、美味しいモノを食べる、ということを諦める必要は無いんだなと思いました。より良い方向を目指しながら、自分自身も楽しめるような取り組みに挑戦していきたいです。
・「#地球にやさしいデリバリー」キャンペーンサイト

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[広告企画:Wolt Japan & ライブドアニュース]