江戸時代は天下泰平と言われるが、天変地異、自然災害などに苦しめられた。最たるものは「疫病」だった。今の言葉で言えば「感染症」だ。何度も大流行があった。病の原因も対策も治療法もわからなかった時代に、幕府はどう対処し、パンデミックを乗り切ったのか。本書『江戸幕府の感染症対策――なぜ「都市崩壊」を免れた