【画像】愛と性と酒と栄誉と。流行作家という凄絶な生き方

愛と性と酒と栄誉と。流行作家という凄絶な生き方
校條剛『ザ・流行作家』講談社 「小説新潮」の元編集者である著者が、実際に深く付き合った川上宗薫と笹沢左保という2人の作家の人生をたどった一冊。そのカバーの上半分では、笹沢が机の上に突っ伏すようにして、原稿用紙にペンを走らせる写真が使われている。若い頃に交通事故で入院して以来、布団にもぐり、腹這いになって原稿を書いてきた彼は、後年、机を使うようになってからも、椅子の高さを極端に低くして、布団で書くのと同じ感覚を求めた。 それに対し下半分の写真では、川上がリクライニング・チェアに座りくつろいでいる……ように一見みえるが、これは口述筆記をしている様子を撮ったもの。このように、同じ流行作家と呼ばれる存在でありながら、執筆のスタイルは対照的であった。
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