美容整形大国と言われている韓国で、ベルギーの研究チームが発表した「鼻を整形手術した人の3人に1人は精神疾患がある」との研究結果に、高い関心が集まっている。

ベルギー・ルーベン大学病院研究チームが、医学雑誌『Plastic and Reconstructive Surgery』に発表した内容によると、鼻の整形手術を受けるため病院を訪れた患者266人を調査した結果、3人に1人が「身体醜形障害(BDD・Body Dysmorphic Disorder)」を患っていることが判明した。

身体醜形障害は、容姿の美醜にとらわれるあまり自身の姿を実際よりも低く評価してしまうもので、強迫症障害の一種とされる。過去のデータでは整形手術を受けた人のうち約10%程度が身体醜形障害を持つとされていたが、今回の研究により身体醜形障害を持つ患者は3人に1人という高い傾向があることが明らかになった。

研究チームは、「整形手術を受けようとする患者の多くは、鼻の形は正常で、5人に1人は整形手術をすでに何度か受けた経験がある人だった」とし、「このような患者は整形手術を受けても満足できないため、整形手術を行ってはいけない」と話した。

韓国では近年、大学の入学、就職、結婚など人生の節目に整形を行うケースが非常に多い。そのため、インターネット上には「私ももしかしてそうなのかな?」「身体醜形障害患者と言われるのはなんだか気分が悪い」「じゃ韓国芸能界には患者が多いのかな?」「整形中毒も精神疾患のひとつというのは正しい」などの意見が寄せられている。

参照:鼻整形手術を受けた3人に1人は精神疾患 - メディカルトゥデイ
参照:しょっちゅう整形したくなる私の顔、もしかして「BDD症候群?」 - アジア経済

(文:林由美)

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