波佐見焼の陶磁器メーカーのマルヒロが、10周年を記念した書籍「MARUHIRO BOOK 2010-2020, 2021-」(以下、マルヒロブック)を7月1日に発売した。それに伴い、同社のこれまでの取り組みと新作を同時に展開するイベント「マルヒロの今までとこれから」展を中目黒のhappaで開催する。会期は10月8日から10日まで。

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 同展では、マルヒロが過去10年間に制作したアイテムをはじめ、「新技術・新素材」「ものづくりの原点回帰」「資源を見つめ直す」「脱物質」の4つのテーマに基づいた新作や試作を展示。新作アイテムとして、AGCによる新素材の3Dプリンター用セラミックス造形材「BRIGHTORB®」を使用したオブジェ「Stones」や、陶石の中で等級が低いとされる「縞石」と、焼き物の生産過程で生まれ産業廃棄物として捨てられる素材「脱鉄スラッジ」を活用した器「TRACE」を展開する。

 マルヒロブックでは、同社の社長である馬場匡平が2010年に立ち上げた自社ブランド「HASAMI」と「馬場商店(現・BARBAR)」の10年の歩みを紹介。これまでに制作したアイテムやプロジェクトのアーカイヴをまとめた「BOOK01: Product and Artist Collaboration」と、同社にまつわる用語をまとめた辞典「BOOK02: Encyclopedia of MARUHIRO」の2つで構成している。

■「マルヒロの今までとこれから」展
会期:2022年10月8日(土)〜10月10日(月)
会場:happa
所在地:東京都目黒区上目黒2-30-6