6月22日に過度の疲労で入院し、公務を休んでいる東京都の小池百合子知事(68)。各メディアによると小池氏は発熱が続いており、体調は回復していないという。

小池氏の休養をめぐっては、25日に麻生太郎財務相(80)が「自分で撒いた種でしょうが」と発言し物議を醸したばかり。そんななか、前東京都知事の舛添要一氏(72)も小池氏に対して、辛辣な言葉を放ったのだ。

舛添氏は28日にTwitterを更新し、《政治家は病気になると、政治生命に関わるので秘密にする。過労は病気ではない。与党が都議選で敗北すれば、不可抗力の入院での知事不在と弁解できるし、勝てば、不在で攻撃の標的になるのを避けた効果だと強弁できる》と投稿。

続くツイートでは、《過労くらいで1週間も戦のときに休むのは政治家失格であり、私ならもう戦線復帰している。政治家にとっては選挙が一番大事だからだ。たとえばコロナといった病名を医者が正しく公表すれば万人が納得するのだが》とも綴った。

さらに《天下分け目の関ヶ原で、徳川家康や石田三成が過労で静養するというのはありえないことは誰でも分かる》と歴史上の人物を引き合い出し、その後のツイートでは自らの経験を持ち出して小池氏をこう酷評した。

《都知事時代、私は全身麻酔で股関節を切除し、人工関節に置換する手術を受けたが、手術の翌日からパソコンで病室から指示を出すなど公務を行い、また広い病室に会議スペースを作り、都の幹部を毎日集めて会議をした。リモートでも大半の公務はできる。小池都知事の動きは、私には理解不能である》

■「マウント」「お前が言うな」

自らの都知事時代と比較して小池氏を非難した舛添氏だが、彼の“過去の行動”は模範的だったと言えるだろうか。

「都知事時代に公用車で神奈川県湯河原町の別荘に通っていたことや、多数の美術品を政治資金で購入した疑惑が発覚しました。舛添氏は“政治資金の公私混同”について釈明する一方、都議会で不信任決議案が提出された際『選挙時期がリオ五輪・パラリンピックと重なる』『次期開催都市でリオ五輪の時に選挙をやるのは、2020年大会にとってマイナスだ』と“都知事の座”に食い下がったのです。今回の一連のツイートには、小池氏に対する敵対心が滲み出ているようにも見受けられます」(全国紙記者)

「過労くらいで」「政治家失格」といった言葉で小池氏を非難した舛添氏だが、ネット上ではブーメランとなって厳しい声が寄せられている。

《そりゃ舛添みたいに週末ごとに公用車で湯河原の別荘で温泉に浸かってられたらねえ……。過労で倒れた小池にマウント取ったって、自分の株が一円も上がらないっての、いい加減わかれっての》
《公費を私的に使うのは政治家失格 理解不能 お前が言うな案件でしたね》
《その“過労くらい”で亡くなる方もいるのになんと無責任な。私なら、なんて自分の考えを押し付けて、まさにパワハラですね。病名がないと休んじゃいけないなんて誰が決めたんでしょうか》