2020年は世界のスマートフォン市場も、新型コロナの影響で買い控えが響き、全体的な販売台数は減少したようだ。それでも中国メーカーは堅調で、20年第3四半期はシャオミがアップルを超えて3位になった。特に中国国内では中国メーカーのスマホが支持される傾向が強い。

 なぜ中国市場はアップル以外は中国メーカーばかりなのだろうか。中国メディアの快資訊は25日、日本メーカーが生産するスマホの品質の高さは認めるとしながらも、「どんなに質が良くても、中国人が日本のスマホを選ばない理由」を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、「日本メーカーのスマホが、高品質であることは認める」と主張。それでも日本のスマホが中国市場で全く振るわないのには、3つの理由があるそうだ。1つ目は「価格」で、コストパフォーマンス重視の中国人には受け入れられないとした。逆に高級スマホを買いたい人は、アップルかサムスンを選ぶという。

 2つ目は「スマホに求めるものが違うこと」。日本人は壊れるまで大切に使うので、長期間使っても壊れない耐久性の高いスマホが開発されているが、中国人にとってのスマホはステータスなので、頻繁に買い替えると指摘。「スマホを選ぶ基準が違う」とし、耐久性よりもいかに最新の技術が使われているか、いかに高性能かなどが重視されていることを強調した。

 中国の携帯電話市場でもかつては日本メーカーの製品が一定の人気を確保していたのは事実だが、今ではほとんど見ることがなくなった。それに対して日本では格安スマホの分野で中国製に対する需要がある。世界市場でも日本市場でも中国のスマホメーカーはますます勢いを付けていきそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)