本田の「宿題は嫌ならやらんでいい」発言に武藤が反論「考えを植え付けるのは危険」

 元日本代表MF本田圭佑(ボタフォゴ)とFW武藤嘉紀(ニューカッスル)が、ツイッター上で学校の宿題を巡って激しく意見を主張し合っている。

 「学校の宿題は嫌ならやらんでいいと思う」という本田のツイートをきっかけに、ロシア・ワールドカップ(W杯)など日本代表で共闘してきた武藤も自らの視点から、「最初から嫌なものしなくていいという考えを植え付けるのは危険だと感じました」と反論している。

 今年1月末にブラジル1部ボタフォゴへ移籍した本田。3月15日のデビュー戦でPKによる新天地初ゴールを挙げ、史上初めて5大陸(アジア、ヨーロッパ、北米、オセアニア、南米)のクラブレベルでゴールを決めたプロサッカー選手として名を刻んだ。

 新型コロナウイルスの影響でリーグが中断となって以降は、様々なメッセージを発信してきた。本田は16日にツイッターで、「学校の宿題は嫌ならやらんでいいと思う。あのやってない奴があかんみたいな空気が辛すぎる」と社会情勢について見解を示した。

 これに反応したのが、慶應義塾大学出身の武藤だった。「時と場合で宿題の必要性は全く違うからなー。まず、好きで宿題をやる子供ってほぼいないと思う」と前置きしたうえで、「一つだけ言えるのは、圭佑くんの発言力でこれを言ってしまうと子供たちは『本田選手がこう言ってるんだから、宿題はやらなくていいんだ』と飲み込む子供が確実に増加するということ。それは非常に危険」と意見を述べた。その後、本田が再び意見を投稿するなど、ヒートアップしている。

「俺の極端な意見へは意見はやりやすいやろう? これをキッカケに武藤節を今後期待してるよ。ツイートに関しては俺は逆で、『嫌なら宿題はやらんくていいんや』って考える子が増えてようやく本当の意味での人生の宿題と向き合えるようになる思ってるから、危険どころか良い流れ」(本田)

「圭佑くんの的を得た極端な意見は好きですよ。けど子供は物事の必要性だったり自己なんてのは、色んな事を経験しながら確立させていくもので、最初から嫌なものしなくていいという考えを植え付けるのは危険だと感じました。まず、大人でも理解できない人生の宿題とやらと子供が向き合うのは厳しいかと」(武藤)

「んー俺らが人生の宿題を理解できないのは、考える力が身に付かない教育を小さい頃から常識として植え付けられてるからなのよね。無意識に創造性に限界を設定してしまってるのよ」(本田)

 本田は自分の主張が“極端な意見”だと理解しているようだが、大人にとっても難しい“人生の宿題”と向き合うのは難しいと武藤は真っ向から主張していた。(Football ZONE web編集部)