【ローザンヌ聯合ニュース】国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は11日、2024年の冬季ユース五輪の開催地などを決めるスイス・ローザンヌでの総会に出席した韓国代表団との面会で、韓国側が懸念している今夏の東京五輪での旭日旗使用問題と東京電力福島第1原発事故による放射能汚染問題について、IOCを信じてほしいと強調した。

 10日のIOC総会で、韓国が招致を目指していた2024年冬季ユース五輪の江原道での開催が決まった。これを受け、11日に韓国の朴良雨(パク・ヤンウ)文化体育観光部長官、大韓体育会(韓国オリンピック委員会)の李起興(イ・ギフン)会長らは同五輪についてバッハ氏を含むIOCの役員らと話し合ったほか、2032年夏季五輪の北朝鮮との南北共同招致などについても意見交換した。

 この席で韓国側は東京五輪についても言及。軍国主義を象徴する旭日旗が競技会場に持ち込まれることや選手村で提供される食事に原発事故が起きた福島の食材が使われる可能性があることなどについてIOC側に懸念を示すとともに、これら問題の解決に向け努力するよう要請した。

 これに対しバッハ氏は、韓国の立場に理解を示した上でIOCを信じ、任せてほしいと応じた。