スウェーデンの音楽ストリーミングサービスのSpotifyは、有料会員数が前年の同時期より32%、月間アクティブユーザー数が26%増加したことを発表した。

2018年5月2日に上場企業として初めて四半期所得を報告してからもうすぐで1年が経とうとしている今、Spotifyから朗報が届いた。米現地時間4月29日の月曜日にSpotifyが公開した2019年第1四半期の収益報告から同社の全世界の月間アクティブユーザー数が2億1700万人に達したことが明らかになったのだ。そのうちの1億人が有料のプレミアムサブスクリプションの加入者だ。

この数値は投資家だけでなく、月額9.99ドル(日本では980円)のSpotify PremiumでSpotifyが消費者の強い関心を得られることに懐疑的だった音楽業界のお偉い方を安心させてくれるものだ。なぜなら、彼らは広告に支えられているSpotifyの無料プラットフォームが収益性の高いサブスクリプションという分野の成長の妨げになると踏んでいたからだ。

しかし、Spotifyの2019年第1四半期の内容によると月間アクティブユーザー数は前年比26%増、有料会員数は前年比32%増という結果だ。これは、より多くのユーザーが音楽を聴くために月額プランを選んでいるという実態を示している。全体的に見て「我々の期待値をはるかに上回る結果をとてもポジティブに受け止めている」と同社は投資家に報告した。

近年、同社はSpotify PremiumとSpotifyそのものの人気にテコ入れをするためにはどんな努力も惜しまなかった。事業拡大を目的としたいくつもの取り組みのひとつとして同社は世界最大のスマホメーカー、サムスンと提携しておよそ200万人というユーザー基盤を抱えるインドでサービスを開始し、さらにはHuluとのパートナーシップを強化してSpotify Premiumユーザーに動画ストリーミングサービスを無料で提供した。有料会員数1億人という新たな数値は、Apple Musicが公表した有料会員数5000万人という結果をはるかに凌ぐものだ。

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Spotifyは収益報告の時間の大部分をポッドキャストへの意欲を語るために割き、ボッドキャストを用いた新しい広告モデルに取り組んでいることにも言及した。権利所有者に対する高額なロイヤルティのせいで同社はいまだに利益を生むことができずにいるなか、2018年第1四半期の1億9000万ドル(およそ211億円)に対し、2019年第1四半期は1億6000万ドル(およそ178億円)の赤字となった。そんなSpotifyは、総ユーザー数を2億2200万から2億2800万人、Spotify Premiumユーザー数を1億700万から1億1000万人まで伸ばして今年を締めくくるのを目標に定めている。Spotifyによる最新の財務状況-2019年4月29日