ブラジルのサンパウロ大学医学部のグループが4日、生まれつき子宮を持たない女性が脳死になった人から子宮の移植を受けて出産をしたと発表した。親族から子宮の提供を受けて出産に至ったケースは、すでにスウェーデンなどで報告されているが、脳死した人から子宮の提供を受けて出産に至ったのは世界初とのこと。NHKニュースが報じた。

研究グループは、大学やブラジル国内での倫理委員会の承認を受けており、脳死からの移植の場合、提供する側のリスクがないことなどメリットは大きいとしている。

ただ、女性と赤ちゃんの健康状態について長期的な経過観察が必要で、今後どのような場合に移植を実施するのかなど、手続きも整える必要があるという指摘が出ている。


脳死の女性からの子宮移植で出産 ブラジルの大学グループ発表(NHKニュース)