11月6日、新興宗教がテーマのトーク番組『ザ・新興宗教ほんとにあった尊い話』がニコニコ生放送にて配信されました。

 今回の放送でピックアップされたのは、秋田県に存在するセックス教団『リトル・ペブル同宿会』。教団責任者であるジャン・マリー神父が語る『償いのセックス』とは…。

 潜入ライター・ニポポ氏によるレポートをお楽しみください。 

セックス教団『リトル・ペブル同宿会』の様子。

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謎の草の根団体『リトル・ペブル同宿会』

ニポポ:
 『リトル・ペブル同宿会』という、教団がありまして、どんな教団なのかというと、リトル・ペブルさんというオーストラリアの神父さんが、現在もご健在でいらっしゃるのですが、ちょっとトラブルがありまして。

 世界を行脚している中で、2002年くらいに信者の少女に手を出してしまったんですね。その後、いわゆる“性的な教え”のようなことをしていたのが、85件くらい見つかってしまって。

 そのようなことがあって投獄されてしまうんですけれども、捕まる前は日本でも広告塔を建てたりして、勧誘活動をやっていたりしたんですよ。捕まってしまってから活動は下火になるんだけれども。

 そこで感銘を受けた、現在は秋田にいるジャン・マリー神父が、「私だけでもリトル・ペブルの火を絶やさないように」と、日本は秋田に出家小屋を設けて、そこで活動するという。

 キリスト教って、懐の深い団体なんですよね。統一教会など、様々な団体がありますけど、みんなキリスト教の派生であるから、いいのではないかと言われています。ところがリトル・ペブルさんは、バチカンから正式破門されているんですよね(笑)。

ニポポ:
 今でこそ理解や寛容さが広がってきて、曖昧ですがローマ法王も「それはそれでいいのかな」っていう感じになってきました。同性愛も近年になって黙認という感じにはなってきましたが、昔は御法度でしたよね。

 いち早く、この同性愛者、性的弱者、セクシャルマイノリティな人たちを呼び込んでいこうと立ち上がったのが、リトル・ペブルさんなんですね。

 現在は秋田で5、6人か出家してやっていて、この人たちが世界で初めて、ローマカトリックキリスト教徒として、初の同性愛の結婚式を行いました。「正式な同性愛の結婚式をやりますので、ぜひ取材に来て、全世界にこの事実を報道をして下さい」と言って、呼び込みをした。

 そして、いざ秋田まで行ってみたら、僕とVICE JAPANさんしか来ていない(笑)。世界のVICEと僕しか来てないというとんでもない状況になっちゃいまして。無関心すぎるだろうと。

ニポポ:
 このみなさんが、秋田の面々でございます。白装束。真ん中の後列に立っている人がジャン・マリー神父さんです。そして女性が1人いますが、リトル・ペブルの教えとして「みなさんのセックスは間違っている」「あまりにも間違っているセックスをしているので、私たちが償いのセックスと、正しいセックスを神に捧げるんだ」ということで、儀式を行っている。

 その儀式のお相手となるのが、この女性、クララさんということですね。他の方々は、いわゆる同性愛者、男性はジャン・マリー神父以外は同性愛者という構図になっています。なので、行為を捧げるのは神父のみ。

ニポポ:
 そして、この黒い衣装でたたずんでいるのが、リトル・ペブルさん。逮捕前の写真です。

ニポポ:
 こちらの女性はマリー・マドレーヌさんといって、盲目で目が見えないんです。完全に盲目なんですけども、神の声が聞けるという能力を持っている。

 隣のお人形は、赤ちゃんなんです。マリー・マドレーヌさんとクララさんが、ジャン・マリー神父との“償いのセックス”の対象となりますが、この償いのセックスでは、射精という行為に至りません。要はインサートという行為が発生しないんですね。なので、精子が体内に入らないが、妊娠をする。

 すなわち、これは聖母マリアの現象と同じであり、“無精子赤ちゃん”と呼ばれるものである。そして、無精子赤ちゃんで生まれるのは双子になると決定づけられている。

ニポポ:
 この無精子赤ちゃんとして生まれてくる赤ちゃんがその人形たちになるわけだけど、この無精子赤ちゃんとして生まれてくる2人の名前は、『あかね』と『やよい』といいます。

 この2人が生まれてくるということで、償いのセックスが神様に捧げられている、ということになる。

同性愛者の結婚式と、教団が提唱する“償いのセックス”とは

ニポポ:
 ローマカトリック系キリスト教として、世界初の同性愛者である男性同士の結婚式についてご紹介します。

ニポポ:
 なんと、男性同士での結婚式では、哺乳瓶に入れた聖水を振り掛ける、という儀式を、1時間にわたり行います。

※こちらの画像は過激な内容が含まれるため、加工が施してあります。無加工の画像は関連動画よりご覧ください。(関連動画へのリンクは記事末に掲載)

ニポポ:
 そしてこの画像、これまでのニコ生公式放送で一番、パーフェクトにあかんって言われた(笑)。

 クララさんは父親から性的虐待を受けて育っていて、中学くらいから家出をして、首都圏に出るのですが、それで食っていく術といったら、春を売るしかないわけですよ。その職業をずーっとやってきましたが、精神をちょっと病んでしまい、拒食と過食を繰り返す身体になってしまいました。

 この写真は拒食の時のものでございますね。状態がいい過食と拒食の中間のときは、身体つきもよかったし、素質とかすごく可愛い。けど、今は痩せすぎちゃってるかな。

 そして、リトル・ペブル教団いわくの「間違ったセックス」をこれまで続けてきてしまったので、性行為でいわゆる快感を得られず、不感症を患ってしまっているのですね。そんな二人が、償いのセックスに挑むという。

ニポポ:
 ひとりひとりが辛い経験を抱えてるのが『リトル・ペブル同宿会』というんですけども、これが同宿会のひとつのポイントであると言えますね。一時期、リトル・ペブルさんが「信者(会員数)を増やそう」と言って。

 その頃は資金力もあったから、活動してた頃は頻繁に新宿二丁目に来て、性的弱者の方々に、「こんな団体をやってて皆さんの受け皿になれるので、一緒に頑張りましょう」と勧誘をやっていらした。

 しかし、そんな人達に狙いを定めるには、ちょっと早すぎた。例えばお金がない方、不幸がドン詰まってしまった方、薬物でボロボロになっちゃった方など、今まで不幸の代名詞だったような人達の受け皿となる宗教団体というのは、もう飽和状態なんですよ。

 ところが、LGBT【※】の受け入れ先という意味での宗教は、キリスト教徒では入れない。そんな彼らの受け入れ先というのはなかったが、そんな人々の受け入れを積極的に行うってのは、時代を先読みしすぎたんですね。

※LGBT
女性同性愛者、男性同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーの総称。

ニポポ:
 そして、宗教家の方と一回お話させてもらった時、やり方を間違えたとまでは言わないけど、このLGBTとか性的弱者の方々を受け入れていくというのは「これから発展していけばいいんじゃないかな」と仰っていましたね。

 そして、今後もし、LGBTの受け入れをメインでやっていく団体が出てきたら、もしかしたらそれは伸びしろがあるんじゃないかなって感覚を受けてしまいますよね。そして、こういった方々はなぜ弱者と言われているのかというと、何かに引っ張っててもらって、この状況を抜け出したいという思いがある人は、何かに掴みかかりやすいんですよ。

 そういう性質を持ってらっしゃるので、安易に狙われて来ちゃう、というところがあるのですね。

 しっかり自分を保てる方っていうのは素晴らしいことだと思いますが、反面、事件などもある。『宗教戦争』という、ちょっとおかしな言葉がある。どう考えても逆の位置にある言葉なんだけれども、それがひとつになってしまう宗教戦争って言葉だってあるでしょう。

 人を傷つけ、罵り合ってしまうという宗教団体同士の抗争もある。

ニポポ:
 しかしながら、それを踏まえて考えても、それ以上の何百倍って人が救われている、という事実からも目を背けてはいけない。例えば、自動車の事故で、毎日人が死んでいるけど、便利すぎて誰も文句を言わない。

 それとちょっと似たところがあって、宗教で戦争が起きていたり、人が死んでたりってところがあっても、ものすごい数の人が救われているのも事実なので、誰も何も言えない、というところもあるんじゃないのかなと。

 車が嫌いという人がいるのももちろん事実だし、救われている人がいるのも事実。それで道を正しませたって人がいるのも事実だから、いけないところだけ見て、そこを叩くというのは、そっちの思想の方がカルトに近いことになってしまうのではないかと思いますね。

※こちらの画像は過激な内容が含まれるため、加工が施してあります。無加工の画像は関連動画よりご覧ください。

ニポポ:
 そして、これが祈りを捧げる儀式の画像なのですが、この背中の絵面、アウトですね。

 拒食ってきついよね。ダイエットとか、頑張る女性の気持ちはわかります。男性視点としてももちろんだし、同じ女性同士としても、この痩せすぎてしまってるのって、どうなんだろう。

 ちょっと痩せる信仰っていうのも、それこそカルトのようになって、そこにばかり視点を持っていってしまうと、とんでもないところに行き着いてしまう、ということがあるので気をつけてくださいね。

※こちらの画像は過激な内容が含まれるため、加工が施してあります。無加工の画像は関連動画よりご覧ください。

ニポポ:
 そして、この画像。

 この白い物は、ローション代わりの物。クララさんの下腹部にヨーグルトを塗りました。ここに神父がナニをぺとっと乗せ、それをコスコス動かすことにより、摩擦による快感を生み出す。これを神に償いながら放出するという、儀式に挑むわけでございます。

ニポポ:
 クララさんが聖母的な表情を称えていますよね。これ、ジャン・マリー神父が何をやっているかと言うと、母乳を吸っているんですよ。

 「出ないだろ」と思うかもしれませんが、いやいや、これは無精子赤ちゃんが常に体内にいるんです、クララやマリー・マドレーヌの体内に。なので、常に母乳が出るんです。常に想像妊娠状態とも取れますが、この方たちは、なんと本当に産婦人科に行ってしまうんです。産婦人科も大変ですよね。

 彼ら彼女らが白装束を着ていますが、これもすごい。何で出来ているかといえば、いわゆる『神様の糸』で紡いで作りました、という。まあ、裏地に「ポリエステル製と書いていますよ」と神父さんもウケを狙ったりしているんですけどね(笑)。

 ただ、本当に、宗教や神様に対するものは大真面目にやっている。そういったところが一応根幹にある、というところは忘れないでいただきたい。むしろ本気すぎるところがあるというところが、外から見て傍から見て「怖いな、危険だな」と思わせてしまう要因であったりするわけで。

 さっきの画像で神父が母乳を吸っていましたよね。実際にそばにいると、吸っている音がするんですけれども。そして、その行為が終わると、「今日はいい母乳出てたよ」というお褒めの言葉がいただけるという。

※こちらの画像は過激な内容が含まれるため、加工が施してあります。無加工の画像は関連動画よりご覧ください。

ニポポ:
 そして、このようなお互いを高め合う愛の行為というようなこともあったりするんです。

 メディア公開はこの時が初めてだったのですが、結構がっつりカメラを構えられてしまって、神父がちょっと緊張しちゃったんですよね。そのせいか、行為のフィニッシュが、残念ながら中折れに終わってしまいました。

 通常であれば気分が高まっていき、常備してあるコップに精液を出すんです。そして、それを祭壇に捧げる、というような流れになるそうなんです。

 僕から見てもそうだったけれども、「すごい生活をしているな」と思うところがあったり、興味深い部分があったりしましたね。もちろんあれは性的弱者や、居場所のない人を受け入れていこうという思想自体は素晴らしいと思います。

 そういったことを心掛けてはいるんだけれども、表に出てくる情報というのが“セックス教団”“償いのセックス”“正しいセックス”という儀式の内容そのものがメインになってしまっているので、近寄りがたいところがあるかもしれない。しかし、物事の本質は、しっかりと見据えないとわからないということを、ご理解いただければと思います。

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