みなさんは現在契約しているスマホの月額料金に納得できていますか? 3大キャリア(docomo、SoftBank、au)の場合、通信費用だけで月の支払いが6000円を超えてしまうなんてこともザラにありますよね。

「SIMカード」基礎知識&SIMフリーのメリット・デメリットまとめ

そんな最中、多くのスマホユーザーから注目を集めているのが、MVNO業者が提供する「格安SIM」。これらの業者は、3大キャリアの通信網を借り受けることで設備費用を削減し、安価な通信サービスの提供を実現しています。

正直なところ、筆者も始めのうちは「どうせ安かろう悪かろうで使いモノにならないサービスだろ……?」と半信半疑でしたが、Amazonで販売されている格安SIMを購入して使ってみると、通信はそこそこ快適ですし使い勝手も悪くないことが分かりました。

試しにAmazonの「PLAY SIM」を設定したスマホで平日の昼間にベンチテストを実施してみたところ、3度計測した通信速度の平均値は14.5Mbpsとまずまず。同条件で計測したau版iPhoneの53.5Mbpsには遠く及びませんでしたが、ネットで調べ物をしたりLINEで通話をする程度であればまったく問題はありません。

こうなってくるとキャリアで月々6000円以上も支払っているのが本当にバカバカしくなってきたので(笑)、ほかにも月額1000円以下で提供されている格安SIMはあるのか調べてみました。業者によっては通信制限がシビアなものや、Wi-Fiとの併用を前提として選んでもらいたいサービスもあるので、スマホの通信費を抑えたいと思っている方は参考にしてみてください。

■月額ワンコインで使える! 「ワイヤレスゲート Wi-Fi+LTE 480円プラン」

【SIM情報】
SIM販売価格:3240円
月額料金:480円
通信速度:最大250kbps
容量:無制限
追加チャージ:200MB/540円

数ある格安SIMの中でも最安クラスの月額料金で提供されているのがこちらの「ワイヤレスゲート Wi-Fi+LTE 480円プラン」。

「LTE」と銘打っているものの、480円プランでは3G回線しか利用できないので注意してください。高速通信を使いたい場合は、920円以上のプランを選びましょう。

下り最大250kbpsと低速ではありますが、全国約4万カ所の「ワイヤレースゲートWi-Fiスポット」を無料で利用できるため、Wi-Fi通信をメインに使いつつ補助的にデータ通信を使いたいユーザーにオススメです。何せワンコインですからね。

■SMS&通話機能のオプションも用意! 「SkyLinkMobile フリーデータコース」

【SIM情報】
SIM販売価格:3240円
月額料金:842円
通信速度:最大300kbps
容量:無制限(公平制御あり)
追加チャージ:200MB/540円

最大通信速度300kbpsで無制限に通信を利用できるプラン。ただし、連続3日間の通信量が366MBを超えてしまうと100kbpsの速度制限がかかる場合もあるとのこと。無制限をうたってはいますが、実質は3日/366MBの制限付きプランということになりますね。

■余った容量を翌月に繰り越せる「II Jmio データ通信専用ミニマムスタートプラン」

【SIM情報】
SIM販売価格:2550円
月額料金:972円
通信速度:最大150Mbps
容量:2GB
追加チャージ:100MB/216円

月に2GBまで高速通信を利用できるプラン。使い残した通信容量は翌月に繰り越せるため、月によって使用量にバラつきが出てもデータを無駄なく消費できます。


いかがでしょうか。1000円以下のSIMをザッと挙げただけでも、サービス内容にはかなり違いがあるものですね。最近では日本郵便も格安SIMへの参入を表明しており、今後はさらにサービスが多様化していくことでしょう。

なお、ここで列挙した格安SIMは、すべてデータ通信専用プランとなっています。サービスによっては追加オプションでSMSや音声通話機能を付加できるものもあるので、用途に応じて使い分けてみましょう(とはいえ、キャリアの電話を普段あまり使わないという人は、LINEなどの無料アプリで音声通話をすれば事足りてしまうはず)。

これを機に自分の使い方に合った格安SIMを見つけて月額料金をグッと節約しちゃいましょう。


※記事中に表記している各種SIMの情報は2015年2月27日時点のものです。