マイクロソフトが、Surfaceシリーズ用のハードウェア設定ツールSurface Hubをアップデートしました。新バージョンでは本体のホームボタン(Windowsボタン)をオフにできる機能が加わっています。
Surface Proシリーズでペンを使っていたり、持ち運ぶ際にありがちだった、ホームボタンに意図せず触れてしまう動作(いわゆる誤爆)を防げる設定です。
......と、ほぼ解説なしで名前を出しましたが、Surface Hubという名前はSurfaceユーザーでも聞いたことがない方が多いはず。これは10月にWindowsストアで公開された無料ツールですが、一方で表だったユーザー向けへの告知がなかったことから、知る人ぞ知る存在です。
Surface Hubは当初、Windowsでは設定不可能で、なおかつとくにイラストを描くユーザーからの希望が多かった、Surfaceペンの筆圧調整(キャリブレーション)機能と、ペン背部分に付いたトップボタン(OneNote起動ボタン)の設定が可能なSurface Pro 3用ツールとしてデビューしました。ここに冒頭で紹介したホームボタン設定が加わったというわけです。
ただしトップボタン設定に関しては「起動するOneNoteをストア版か、デスクトップ版かから選べる」というだけなので、この点では実用性は高くありません。
加えて、設定ツールとしての役割だけではなく、マイクロソフト側に意見を送るフィードバックフォームも設けられているという、ちょっとユニークな設計になっています。しかも米国マイクロソフトのSurface開発チームに直接送信されるのがポイント。ちなみにフォームの入力は日本語でもOKです。
Surface Hubは登場当時から、このフォームなどで集められたユーザーの要望を取り入れての機能拡張が告知されていましたが、今回のホームボタンオン・オフ設定も、こうしたフィードバックから導入された機能です。
ちなみにSurface Pro 3は、ファームウェア(いわゆるマザーボードのBIOS)がほぼ月に一度のペースでアップデートされていますが、11月18日付けの更新において、ホームボタンドライバーとペン設定ドライバーが「Surface Hubアプリ用の今後の機能を使用できるようにします」という名目で更新されており、一種の予告となっていました(詳細に関しては、マイクロソフトのSurface Pro 3更新履歴を参照ください)。
また余談ですが、Surfaceシリーズのファームウェアは、一般的なPCにおけるUEFIやBIOSとは異なり、Windows Update経由で配布されます。ユーザーが意識しなくとも更新できる(あるいはされてしまう)という、非常にユニークな仕様です。
外部リンクEngadget 日本版