ソフトバンクは昨オフ、李大浩、中田賢一、鶴岡慎也、スタンリッジ、サファテなど各球団の主力選手を次々に獲得。総額40億円近い大型補強を敢行し、3年ぶりの日本一に輝いた。今オフも2年連続日本一を目指し、さらなる戦力強化を目論んでいる。

 まずは、注目の的だった松坂大輔(メッツ)の獲得が決定的。松坂といえば、高校時代に甲子園で春夏連覇を成し遂げ、プロ入り後も西武で数々のタイトルを獲得。07年に海を渡ってからも2度の二桁勝利を達成するなど、今季終了時点で日米通算164勝をマークしている。来季どれだけの活躍ができるか不透明な部分もあるが、人気・実力ともに申し分ないことは確かだ。

 また、噂段階ではあるものの、10月の時点ではブルージェイズと契約が切れた川崎宗則を獲得する意向を示し、カブスをFAとなった藤川球児の獲得も目指すとの報道がなされた。オリックスからFA宣言した金子千尋については、1年後のポスティングでのメジャー挑戦は認めない方針ではあるが、こちらも獲得へ興味を示している。

 現時点で松坂の獲得は濃厚だが、その他の選手については獲得に関する報道は出ていない。しかし、去年も12月上旬にFA宣言した中田、鶴岡の2人が入団会見を行っており、李大浩、サファテなどの外国人も12月中旬に契約がまとまった。リーグ2連覇に向けて、あっと驚くような大型補強が今年も見られるだろうか。

◆ 今オフ獲得が噂される選手たち

松坂大輔

・4年16億円

⇒背番号は空番号となっている「18」を用意

藤川球児

・メジャーでのプレーを希望

⇒ソフトバンクが獲得するとなれば単年契約を結び、メジャー復帰の意思を示せば自由契約にする可能性があると報道

川崎宗則

・球団幹部はソフトバンクに戻ってくるように全力を尽くすと報道

金子千尋

・一時は4年総額20億円を準備していると報道されていたが…

⇒1年後のポスティングシステムを認めない方針もあり、やや消極的か

◆ 昨オフ獲得した主な選手の契約内容(金額は推定)

李大浩

・2年契約(3年目は李大浩と球団の相互オプション)

・1年目は年俸4億円、2年目は5億円

中田賢一

・年俸変動制の4年契約

・総額3億〜6億円プラス出来高払い

鶴岡慎也

・4年契約

・総額2億5000万円〜5億円プラス出来高払い

サファテ

・2年契約

・総額2億円

スタンリッジ

・2年契約

・総額4億円