先月、米サッカープロリーグのシアトル・レインに期限付き移籍をしていたなでしこジャパン・川澄奈穂美が所属クラブであるINAC神戸に復帰した。米国では22試合で9ゴール5アシストと見事な活躍を遂げた川澄が、約半年の海外挑戦で得たものとは――。

1日放送、日本テレビ「NEWS ZERO」では「なでしこ川澄が海を越え得たモノとは?」と題し、川澄の海外挑戦に密着した様子を伝えた。

チームの平均身長が173cmという中で最も低い157cmの川澄は、その体格差を埋めるべく“ボールを持っていない時の動き”に活路を見出したという。

「相手とガツガツぶつかってやり合うプレーだったり、ボールを前に出してヨーイドンで走って抜くっていうプレーは自分自身難しいかなと思っている。そういった中で自分が優位に立つためにはどうするか」。川澄は番組のカメラにこう語る。

実際、約半年の成果は前述した通りの結果に表れたが、川澄が米国で影響を受けたのはプレーの面だけでなく、女子アスリートとしての生き方そのものだった。

「こっちだと結婚している選手はもちろんですし、子供がいる選手もいます。恋人がいる選手がほとんど。逆に恋人がいない人のほうが珍しい。なんかすごくオープンでいいなと思います」と切り出した川澄は「子供が好きなので将来は結婚して子供を産みたいなっていう思いもあります」とも――。

さらに「女性は結婚だったり出産で色々諦めなきゃいけないことが多いっていう印象があるじゃないですか。逆に今の世の中は色んなことを選択して生きていけると思うので、いいところは取り入れていったほうが女子サッカーの未来にも繋がっていく」と続け、米女子アスリートの生き方にも学ぶべき点があるとした。

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