日本代表MF本田圭佑が所属するミランの指揮官を解任されたクラレンス・セードルフ氏の代理人を務めるデボラ・マーティン氏が、選手からの批判の声に不満を募らせている。イタリア通信社『ANSA』のインタビューで明かした。

 マーティン代理人は、「選手などが突然、セードルフに対して不満を口にしたことは不思議なものだ。たった数カ月前にもう1人の指揮官が解任された際には、誰もコメントすることが許されなかった。困難にあった時は、このように監督への不満を話すことは認められなかった」と、コメント。マッシミリアーノ・アッレグリ元監督が解任された時は選手から不満の声が挙がらなかったのに対し、セードルフ氏にだけ不満が寄せられていることに疑問を投げかけた。

 そして、「セードルフが2年前までミランの選手だったということを、覚えておかなければならない。彼は10年以上に渡って、ミランを家族以上のものだと思っていた。チームとクラブの構造を良くわかっている。そういうこともあって、彼はブラジルで愛されていたにも関わらず、サッカー選手のキャリアを捨てて、ミランの監督に選ばれた」と、監督就任の経緯を話したうえで、「いったいどこから、このようなことが生じたんだ。このレベルの世界的クラブで、選手やスタッフへのクラブの規則に反する形で、クラブから知らされたり許可をされたりせずに、こういった発言が行われている」と、不快感を強めている。