ビジネスで頻繁に飛行機を利用する人も、旅行の時だけお世話になる、という人も。ハイテク化や税制によって変わる2014年のアメリカ航空業界事情をチェック!

○セキュリティシステムの向上
認証システムなどにより簡略化した入国審査方法の好評につき、米国運輸保安局(TSA)が2014年に同サービスを全米の100余りの空港に拡大する予定。5年間で85ドルの会費によって、指紋認証などの本人確認手続きは必要であるものの、パスポート無でも通過できる仕組みに。

○手数料の値上げ
財政難に苦しむアメリカ、2014年は税金の値上げでなく「利用料」の値上げを実施予定。これにより、保安料は現在の往復最大5ドルから11.50ドルまで上昇。

○機内のWifiサービスが拡大
米連邦航空局が、高度1万フィート以下で禁止されていた飛行中のタブレット端末や電子ブックなどの電子機器の使用制限を解除し、離着陸など全ての飛行段階で使えるようにするという方針を発表。このため、航空各社がネット利用のサービスを拡大するとみられています。

○座席幅は一段と狭くなる
より多くの航空会社が、よりスリムな座席の導入に踏み切る傾向に。エアバスがエコノミークラスの座席幅を少なくとも18インチ(約46センチ)姿勢を取る一方、ボーイングは、航空会社の判断次第とすべきだとして777Xで17インチ幅の座席を取り入れています。経済効率を高めるため座席幅の縮小は必然に?!

○大西洋間の飛行料金の値下がり
ノルウェー・エアシャトルやアイスランド航空など、欧州と北米を結ぶ大西洋間を格安運賃で結ぶ航空会社が台頭。燃費効率の良い飛行機の導入で可能に。

○預かり手荷物のセルフサービス化が進行
既に欧州ではルフトハンザ航空やイベリア航空などで試験導入されているこの仕組み、自分で荷物タグをプリントアウトして貼り付けるもの。ただ、米国内では荷物の中身のセキュリティなどから遅れているとのこと。

○各手数料の一段の上昇
サウスウエスト航空やジェットブルー、ヴァージン・アメリカン航空などの各航空会社が格安料金で勢いを上げる中、大手各社は飛行機のチケット代の値上げが難しくなる一方、個別の費用についての有料化が進むもよう。

○機内での電話の通話利用が可能に
米連邦通信委員会が(FCC)が2014年内にも航空機内での携帯電話での通話を解禁すの方向性を打ち出しました。でも、多くの利用客からは、高度3万フィートで隣の乗客の長電話を聞く羽目になりたくないという声も。どこの航空会社が最初に解禁に踏み切るか、注目を集めています。

○プライベート・ジェットがよりお手頃に。
ジェット機の軽量化が進むにつれて、運行会社によってはファーストクラスよりちょっと高め程度のお値段でプライベートジェットの利用が可能に。

参考:Ten Ways Air Travel Will Change in 2014
http://www.bloomberg.com/news/2014-01-02/ten-ways-air-travel-will-change-in-2014.html