(一社)日本流行色協会(JAFCA)は、12月12、13日、東京・新宿の文化学園大学キャンパスにて、インテリアも含めた産業界全体のカラートレンドに影響を及ぼす自動車における今年最も優れたカラーデザインを選定する「オートカラーアウォード2014」の審査・発表会を開催、第16回目の開催となる今回は、グランプリにTOYOTA「LEXUS IS 300h」(外装色:ソニックチタニウム、内装色:トパーズブラウン)を選出した。また、今回から制定された準グランプリには、NISSAN「キューブ15X ロルブーセレクション」(外装色:スオミブルー(PM)#RBK、内装色:ロルブー(X))、ライフスタイルに影響を与え、先鋭的に表現していると認められるデザインに贈られる「ファッションカラー賞」には、VOLKSWAGEN「ビートルカブリオレ60's」(外装色:デニムブルー、内装色:ブラック&アトランティックブルー)が選ばれた(「ビートルカブリオレ60's」は、家電業界など異業種のデザイナーが選ぶ「プロダクツCMFデザイナーズセレクション」も受賞)。
さらに、現役女子大生が好みの自動車を選ぶ「文化学園大学セレクション」は、SUBARU「スバルBRZプレミアムスポーツパッケージ」(外装色:ダークグレー・メタリック、内装色:ブラック+タンレザー)に決定。自動車メーカーの代表者が審査員として同業者のクルマを審査する「オートカラーデザイナーズセレクション」では、「エクステリア部門賞」にSUBARU「スバルXVハイブリッド」(外装色:プラズマグリーン・パール、内装色:ブラック+シルバーアルカンターラ)が、また「インテリア部門賞」と「企画賞(カラーデザイナーやりきり賞)」は、SUZUKI「アルト ラパン ショコラ」(外装色:シャンパンピンクパールメタリック、内装色:マルーン×アイボリー+レッド)をダブル受賞した。

審査委員長の有元正存氏(自動車デザイン評論家)によると、審査においては、ここ数年台頭して来た、ライフスタイルオリエンテッド(いわばインテリア発信)の新しいカラー表現と、自動車らしいデザイン(ザ・クルマ)という相反する価値基準がせめぎ合い、今回は後者のデザインと言えるTOYOTA「LEXUS IS 300h」をグランプリに、前者のNISSAN「キューブ15X ロルブーセレクション」を準グランプリとしたという。