中国大手検索サイト百度の掲示板に「少子化の日本は中国人を大量移民させれば良い」というスレッドが立てられた。スレ主の提案に対して、中国人ネットユーザーからさまざまな意見が寄せられた。

 厚生労働省によれば、2012年の合計特殊出生率は1.41だった。2年ぶりに上昇となったが、出生数は過去最少を記録した。日本経済が成長を続けるためには人口減少に歯止めをかける必要がある。

 スレ主は、日本の少子化対策として中国人の移民が効果的だと主張。その利点として「人種が同じであり、種族の衝突がないこと、文化が似通っていること、現在の緊張した日中関係を緩和させられること」を挙げた。

 スレ主の主張に対して、ほかのネットユーザーからは「オレを連れて行ってくれ!」、「私をサンプル品として使ってください」、「跪くからオレを連れて行ってくれ! 恩に着るよ!」、「喜んで日本に貢献したいです」など、日本好きが集まる掲示板のためか、ぜひ日本に移民したいというコメントが多く寄せられた。

 しかし、「お金さえあれば中国にいても良い生活できるよ」、「中国がさらに発展するか、体制が変われば、どの国の人でも華人は中国に帰ることを希望すると思う」など、中国のほうが良いというユーザーも。

 スレ主は、日中が似ていると主張しているものの「民度の差は大きすぎる」という反論があった。全体的に見ればこれは否定できない事実であろう。また、「日本は移民を受け入れても、民度の高い技術を持った人材しか受け入れないだろう。アニメを見るような人は不要なのだ」との意見もあった。

 ほかには「政府が子どもを産むよう奨励するほうが良いんじゃないか?」、「出産を奨励し、育児施設をたくさん作ったほうが良い」などの提案も寄せられた。

 だが、日本政府はすでに少子化対策として出産を奨励しているものの、なかなか効果が出ていない。中国では結婚して出産するのは当然との考えがあり、一人っ子政策のなかでも罰金を払って2人目、3人目を生む人も少なくなく、日本が少子化問題を抱えているというのがなかなか理解できないのかもしれない。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真提供:123RF)