479円/100株 4万7900円
社員研修を受託する会社。欧米など40カ国で人材育成支援などを手がける。海外比率6割。

8. 暴落翌日に急反発

下値では高い買い需要。底値を拾い翌日売りも

暴落翌日に真っ先に上がる銘柄もある。そういう株は値段さえ下がれば買いたい投資家がいっぱいいる証拠。暴落で売りたい投資家が売った後だけに、長期的に見れば、その後の上値が軽くなった銘柄ともいえる。買いを入れるなら急落日の引け際ではなく、翌朝の様子見ムードの局面を狙いたい。
さらに、暴落後の数日は、直近の出来高が多かった銘柄の信用取引残高もチェックしておこう。翌日に急騰しない銘柄であっても、買い残が大幅に減少していたり、売り残が増えていたら、その後の値戻しにプラス。

フルキャストホールディングス(東証1部・4848)
242円/100株 2万4200円
5月の暴落当日に上げ、翌日は値上がり率トップ。下げ局面に強い銘柄として一躍有名に。

フィディアホール(東証1部・8713)
225円/100株 2万2500円
宮城・山形県が地盤の中堅地銀だ。急落翌日に出来高を増やして上げた点に注目。

ネクスト(東証1部・2120)
1261円/100株 12万6100円
不動産情報サイトの「HOME’S」で知られる。アジア展開の成功も特筆すべき長所。

9. 念願の今期黒転

赤字脱却期こそ妙味。株価に大幅上昇余地

銀行融資や就職なら黒字会社の大幅増益が理想的だが、株式投資となると話は別。低株価の赤字会社の黒字浮上が、株価の上昇率が最も大きくなる理想的なパターンである。そこで、前期に赤字を計上しながら、今期は黒字浮上計画を公表した会社を選んでみた。
上場会社の赤字決算に対するマーケットの評価は厳しく、赤字幅が大きかったり赤字が連続したりする企業ほど、黒字予想が出ても株価はあまり上がっていかない。
しかし、こういう会社が現実に黒字化を達成した場合、株価上昇率は大きい。黒字が定着したら、次は復配と投資家の期待が膨らみ、そのたびに株価は一段も二段も水準を切り上げていく。
もっとも、業績予想はあくまで会社発表にすぎない。銀行との取引関係維持のため、たいした根拠もないのに黒字予想を出してくる会社も多いので注意したい。

AOCホールディングス(東証1部・5017)
340円/100株 3万4000円
油田開発から撤退し、石油精製に集中。業態転換途上で評価が難しく、株価は安値にある。

日鍛バルブ(東証2部・6493)
316円/100株 3万1600円
エンジン用のバルブを製造。前期は2期連続の最終赤字だったが、今期はV字回復予想だ。

ニッポン高度紙工業(ジャスダック・3891)
1210円/100株 12万1000円
前期は2億円台半ばの営業赤字だったが、今期予想は小幅黒字に復帰。コンデンサー用の絶縁紙首位。

10. 不動産株の逆襲

この銘柄でもう1勝負。上昇は株価→地価の順

景気拡大局面では株価が先行して上がり、その後に不動産価格が本格上昇に入るという経験則がある。6月にかけて大きく値下がりした不動産株は今後の地価上昇を織り込んでいないが、今後のインフレ転換を前提に考えると、今が買い時かもしれない。

東京建物不動産販売(東証1部・3225)
499円/100株 4万9900円
みずほ系の東京建物の子会社。伝統的に都心部の大型物件に強い金余り関連株。

コスモスイニシア(ジャスダック・8844)
810円/100株 8万1000円
首都圏地盤のマンション中堅。大和ハウス傘下入りでリクルート時代とは別会社のよう。

日神不動産(東証1部・8881)
695円/100株 6万9500円
首都圏で自社ブランドマンションを販売し、堅実経営。バブル期に急拡大した歴史も。

11. まだまだ低PBR

保有資産対比で超割安。株価急落リスクが小さい