高等学校卒業程度認定試験(旧:大学入学資格検定)や通訳案内士試験の受験科目が一部免除してもらえるという歴史能力検定。その他にどんなメリットがあるのか、またどんな活用方法があるのか、また勉強方法などについてチェックしてみましょう。

■歴史能力検定って、どんな資格なの?

異なる歴史や文化を持つ諸外国の人などに対して、日本の歴史や伝統、文化を適切に説明でき、相手に理解を求めたり、主張したりすることのできる人に与えられるのが、この資格です。また日本の歴史のみならず、世界の歴史や文化、伝統を把握し、相互的な理解を深められる人にも与えられます。

高等学校卒業程度認定試験(旧:大検)や通訳案内士試験の受験科目が一部免除してもらえる他、高校や大学での入試評価対象になる場合もあります。また学校によっては、資格取得することで、卒業に必要な単位取得が一部免除されるところもあります。

■勉強期間はどのくらい必要?

3級〜5級までは、学校で学ぶ歴史の基礎知識から出題されることが多いため、日頃の勉強にプラスして「歴史能力検定おすすめの本」を読むだけでも、十分な対策が可能です。2級は学校で学ぶ歴史では物足りないと感じるレベル、1級は専門家に匹敵する歴史知識が求められるレベルとなっているため、十分時間をかけてじっくり取り組む必要があります。

■試験内容は?

3級〜5級までは、複数の選択肢からひとつの答えを選択する問題となっており、5級は歴史入門レベルから、4級は歴史基本レベルから、準3級では日本史から、3級では日本史と世界史から、それぞれ問題が出題されます。

2級では日本史と世界史から問題が出題され、4肢択一問題と記述式問題があります。1級も同様、日本史と世界史から問題が出題され、4肢択一問題と記述式問題に加えて、論述問題が課されています。

■問題の出題範囲は?

5級から3級までは、歴史の授業や教科書の範囲からの出題が多くなっています。ただし、歴史にまつわるテレビや小説などから問題が出されることもあるため、興味を持つことや、過去問題集などで傾向を探っておくことは大切です。

2級、1級は教科書範囲外からの問題も増えるため、単なる暗記では間に合わないことが多いようです。テキストや過去問題集に加えて資料集や用語集をじっくり読み込むことや、歴史の本や歴史にまつわる最新ニュースなどに目を通しておくことなども求められます。歴史にまつわる幅広い知識を蓄えておくことが必要です。

■歴史能力検定の資格は、どんなときに使える?

高校や大学受験での入試評価にプラスになる場合がある他、旅行関連会社への就職・転職活動にPR材料として利用することもできます。また実際に旅行関連会社に勤めているという方は、企画づくりやツアーPRに利用したり、土地や文化の歴史・背景などをツアーコンダクターとして紹介したりする時にも役立つ資格といえます。

歴史が好きな方は、資格取得をライフワークとして取り組んでいる方もいるようです。歴史が好きだ、歴史が得意だという方は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

参考サイト:歴史能力検定協会「歴史能力検定」

(ファナティック)