22日(土・現地時間)に韓国ウォンジュ市イアチ体育館大会で開催されるRFC12。日本人選手が6人出場することで注目を集める同大会で、小見川道大とRFCフェザー級王座決定トーナメント準々決勝で対戦するのがクォン・ベヨンだ。

日本のプロ修斗でMMAプロデビュー戦を戦っているクォン・ベヨンはUFCファイターのカン・ギョンホにも勝っており韓国フェザー級ナンバーワン・ファイターといえる。小見川戦を目前に控えたクォン・ベヨンにインタビューを試みた。

――クォン・ベヨン選手は柔道ベースのファイターですが、柔道を始めたきっかけを教えてもらえますか。

「いくつか理由がありますが、兄が柔道をしていた影響が大きかったです。また同い年の友人達も柔道をやっていたので一緒に遊ぶために柔道を始めました」

――では、MMAを始める前に柔道以外の格闘技の経験はありますか?

「ボクシングの練習を少しだけやっていまいた」

――では、MMAを始めた理由を教えてもらえますか。

「最初は練習していた柔道場の館長の関係で始めました。それから、しっかりとしたMMAの練習をするために、MMAの選手が多い環境で練習したいと思うようになって、ソウルに引っ越しました。今はチーム・パシに所属しています」

――22日、1年振りの実戦復帰で小見川選手と戦います。この間、1年に渡り試合をしなかったのには、何か原因があったのですか。

「何か特別な理由があるということではなかったです。私は基本的に、試合の有無に関してコメントはしないのですが……、RFC、そしてOFCとタイミングが合わず、そのまま一年経ってしまったような形です」

――小見川選手の印象を教えてください。

「小見川選手はフィジカル、技術面、精神面など全ての面において完璧に近い選手だと思います。ファイトスタイルも自分と似ていると思うので、その点を念頭に入れながら弱点を探しているところです」

――クォン・ベヨン選手が小見川選手に対して、どのようなアドバンテージを持っていると考えていますか。

「小見川選手は、ほぼ全ての面において自分より優れていると思いますが、闘志だけは負けません。精神面では、私の方が小見川選手より優れていると思います。ただ技術の面においては、小見川選手が自分を圧倒していると思います」

――同じ柔道出身で打撃を主武器に戦うファイター同士ですが、クォン・ベヨン選手も小見川選手のように柔道の技の利点を生かそうと考えているなら、どのような技で柔道の技がMMAに向いていると思いますか。

「う〜ん、答え辛い質問ですね。ノーコメントでお願いします」

――ここ2戦は、OFCで戦ってきましたが、今回RFCを選択した理由は?

「特別な理由はありません。私はいつでもどこでもオファーが来れば闘う準備が出来ています」

――1年半振りのRFC出場となります。この間、RFCの韓国での人気はどのように変化したと思われますか。

「人気は上がっています。RFCのジョン・ムンホン代表の努力が実った結果だと思います」

――チーム・パシには、久米選手を破ったナム・ウィチョルも所属していますが、小見川戦に向け、どのような練習をしていますか。

「ナム・ウィチョル選手と何か特別なメニューをするということはありません。いつも通りチームのみんなと一緒に練習しています。チームの全メンバーを信じて共に努力しています」

――日本でMMAデビュー戦を行っていますが、この間、韓国のMMAはどのように発展したと思われますか。

「デビュー当時は韓国の格闘技マーケットがとても小さく、試合の機会もあまり無かったので、日本へ渡りデビュー戦を行いました。しかし、今ではアマチュアからプロまで体系的にしっかりとしていますし、最近は中小の団体も出来てきています」