このレッド焼きそば、何といっても麺も具材も真っ赤なのが特徴。唐辛子を使って激辛に仕上げてあるんじゃないかと思う人が多いかもしれないが、赤の正体は、パプリカやトマトなどの高原野菜で作ったソース。食べてみると野菜のうまみが感じられる優しい味で、見た目とのギャップに驚く人が多いそうだ。

麺は妙高産の米粉を30%使った太麺。トッピングはご当地食材なら何でもOKで、野菜やお肉、海産物などお店ごとに工夫されている。今のところ妙高市内9つの店舗で提供されていて、それぞれに食欲をかきたてるメニューを提案している。

最もスタンダードなのは、「お食事処 みよしや」の「元祖赤倉レッド焼きそば(700円)」。ナポリタンのような赤い焼きそばの上に、温泉卵と大葉をトッピング。ビギナーはまずこの元祖を試してみよう。本格派ならば、中華料理店「大来(だいらい)」の「妙高雪海老入りレッド焼きそば(700円)」。妙高で陸上養殖されるえびが味わえる贅沢(ぜいたく)な一品だ。

また「食堂こやま」では、県内で飼育されているブランド豚を使った「越後もち豚大辛レッド焼きそば(800円)」が楽しめる。レッド焼きそばは基本辛くないが、こやまだけは大辛バージョン。辛いのが好きな方にはこちらをおすすめする。その他、つけ麺風、エスニック風、ハンバーガー風など全店食べても楽しめる多彩なラインナップがそろっている。

レッド焼きそばの誕生から約2年。地元では地域のイベントなどにも出店し、認知度は徐々にアップしている。「辛そうに見えて実は優しい味」「子供たちも喜んで食べてくれる」と好評だそう。スキーヤーなど観光客はその存在を知らない人が多いが、現地で食べて「こんな面白いご当地グルメがあるとは」と驚きの声をあげるそうだ。

上越地方で盛り上がる3色の焼きそば。2012年には「上越三色同麺(盟)」を結び、相乗効果で盛り上がっている。今後は観光客にも積極的にアピールし、県外でのPRにも力を入れていくという。新潟県上越地方を訪れたら、黒・白・赤の多彩な味をお試しあれ。