ちょーど10年前のIBAFワールドカップキューバ大会。
キューバ対ブラジルは地元のキューバが4-3で辛勝なんですよね。
しかも試合展開が、9回2死までブラジルリード。
そこからグリエルが三塁打を放ち、最後はケンドリー・モラレス(現マリナーズ)の逆転サヨナラホームランという劇的な試合だったようです。
キューバはグリエルとかセペダとか当時のメンバーがまだいるはず。
ブラジルもツギオはその大会に選ばれてたはずです。

北京の予選じゃ本大会で銅メダルを獲得するアメリカと打ち合ったりしてますし、一発勝負ならやっぱり分からないですよ。
そもそも予選もカルロスリーやルイーズのいたパナマを2回破ってるんですから。


そういえば、来日後に行われてる練習試合じゃあんまりピリっとしてないようです。特にフォアボールの多さが気になる。

四球の多さはブラジル投手陣全体の特徴なんですが、予選じゃ奇跡的に四球で試合を壊すケースはなかった。ヤクルトのフェルナンデスも予選の決勝じゃ安定してましたし。
コーチ陣がかなりしつこく低めへのコントロールを徹底してたみたい。

そこを今頃改めて確認してるんでしょうかね。
国際試合は「ストライクとったもの勝ち」の側面があります。
相手はデータがないので、少々甘くても打ち取れるケースが多い。特にブラジルのピッチャーは球質はいいですから。
予選でもそんな感じでした。

あとはキャッチャー。予選の大黒柱だったメジャーリーガー、ヤン・ゴメスの不在が守備面でもここまで痛いとは思わなかった。
四球の多さもキャッチャーの守備の不安定さが影響してる部分もあるように見えますね。捕手登録の2人はいづれも日本の社会人でプレーしている選手なのですが、本番では投手陣を立て直すことはできるのでしょうか・・。


個人的に名前を挙げておきたいのが、ムリーヨ・ゴウベア(アストロズ1A)。選手名鑑の方でも書きましたが、ボールが汚い。
動くのでこれは日本が苦しむパターンもありそう。
北京五輪のとき、星野ジャパンはカナダのクリス・ベッグという1Aのハードシンカーピッチャーをまったく打てなかったことがあるのですが、それを連想させられますね。

まあ1Aやルーキーリーグのピッチャーだからって舐めてると国際大会じゃ痛い目に合います。
キューバが巨人にいた黄志龍打てないこともあるんですから。例えに出しちゃって申し訳ないけど。国際試合とはそういうものです。

打線は基本的に繋ぎのスタイル、コンディションが整わないままならば、田中投手でも連打を浴びることはあるでしょう。バントもしっかり決めてきます。
逆に日本のレベルのピッチャーの高さをもってすれば、調子さえ悪くなければそうそう続けざまには打たれないはず。ただそういった展開の場合も一発の怖さがあるので油断できないのですが・・。

守りの面に関しては、基本的に動きはいいです。
オーストラリアみたいにギッコンバッコンしてないし、しっかり鍛えられてます。ただ、ラテンの国らしくリズムに乗れるかどうかが重要。
予選ではピッチャーがストライク先行なのでいい守りを披露してくれていましたが、練習試合のようにピッチャーが四球連発すると守りにも伝染します。


ブラジルの善戦のポイントは予選のときのようにピッチャーの制球が安定してるかどうか。
そこさえしっかりしてれば、いい試合が期待できるんじゃないでしょうか。日本代表があわてるような緊張感のある試合をして、日本の野球を間接的に盛り上げてもらいたいですね(笑)