発売するやいなや、その話題がTwitter上を駆け巡り、6000RTを超えたグッズがある。名前は「陰毛シール」。もちろん、本物の毛ではなく「人工陰毛」だ。しかも、開発したのは現役美大生(マシーミ)と女性会社員(おしり元気)の2人からなるクリエイティブユニット「mekomeko CLUB」。謎に包まれたお2人に、お話を伺った。

――ネット上での反響がすごかったですよね。そもそも、(人工の)陰毛をシールにしようと思ったきっかけは?
マシーミ「2人で毛の話をしていた時に、陰毛の破壊力に気づいたんです。どんなに立派そうに見える人でも、一本の陰毛が服についているだけで、発言の信頼性が落ちたり、その人自体がダメな感じになるよねーって。たかが一本でも、侮れない威力を持つ陰毛。この陰毛を自由に使えたら、何か出来るんじゃないかと思いまして」
おしり元気「でも、さすがに実物を使うのは、ギャグにならないし、『陰毛っぽいシールを作ったら気軽に使えるのでは?』と思って作ったんです」

しかし、実際にどういう時に使ったらいいのか、ピンとこない人も多いのではなかろうか。そこで、貼る場所の提案を聞いてみた。

マシーミ「『ドキッと感』が強い場所がおすすめです。食器に貼ったり、コップに貼ったり。食の場にあると、かなりドキッとします。以前より耐水性を上げましたので、ある程度水がついても色が落ちる事はありません。ただし、公共の場に貼ることだけはやめてださいね」

ひと口で「陰毛シール」といっても、耐水性を上げてバージョンアップしているなんて、まさに「進化する陰毛シール」といったところ。ちなみに、貼り方にもコツがあるということなので、貼り方のコツを聞いてみた。

○開発者直伝「貼り方のコツ」

●柄ものの上に貼ると、自然と馴染みやすい
●重ねて貼る事で、陰毛の"毛感"が際立って見える
●ボディーペイントのように、肌に貼るというのも面白い

ただし、人工の陰毛とはいえ、性質上、色々な意味でデリケートなグッズであるため、注意点もある。

○注意点として
マシーミ「どっきりで使用する場合は、シールを仕掛ける相手をちゃんと選ぶ事ですね。仲の良い友達と遊んでください。このシールが原因で何か問題が起きても、mekomeko  CLUBは一切責任をとりかねます。自己責任でお楽しみください」
おしり元気「陰毛シールは、コミュニケーショングッズです。このシールを介して、様々なコミュニケーションが生まれれば良いと思っています」

ちょうど、忘年会や新年会シーズンなので、抽選会の冗談用の景品として(もらって嬉しいかどうかは別として)おすすめかもしれない。ただし、渡す相手は選ばないと、ドン引きされる可能性も大きそうだ。

――「陰毛シール」はどこで売ってますか?
マシーミ「現在は『ヴィレッジヴァンガード』のネット通販と『マニアックス・マニファクチャリング』というネット通販で販売しています。ちなみに、おばかな商品をあれだけ揃えているヴィレッジヴァンガードさんから『ヴィレヴァン史上最低の商品』というお言葉を頂きました(笑)」
おしり元気「史上最高の褒め言葉です」

――売れ行きはいかがですか?
マシーミ「おかげさまで、生産が追いつかないくらいです」
おしり元気「ひとつひとつが手作業で、まごころこめて袋詰めしていますから」
マシーミ「ウチでは、弟とお母さんにも手伝ってもらってます」

――なんだか、手間暇がかかってますね。では、「陰毛シール」の制作以外にも、何か活動を考えてらっしゃるようですが、mekomeko CLUBの今後の展望は?
マシーミ「子供からお年寄りまでに愛される商品を作りたいです。そしていつか『陰毛御殿』を建てたいですね」

――聞いたところによると、「陰毛シール」がTBSの番組で紹介されるそうですが…
マシーミ「そうなんです。15日(土)深夜26時18分から放送の『TBS若手ディレクターと石橋の土曜の3回』に出演して、紹介させていただきます」
おしり元気「またひとつ、素敵な思い出が」

「陰毛シール」が、まさかのテレビ進出。残念ながら放送は関東地区のみだが、果たして、石橋さんの反応はいかに。

高校時代から大の仲良しだというmekomeko CLUBのお2人。コンセプトは「同じようにすぎていく毎日に、ちょっとしたスパイスを加えていく」ことだそうで、今後もドキッとさせてくれる仕掛けに期待したい。(やきそばかおる)

mekomeko CLUBサイト
http://mekomekoclub.tumblr.com/

ヴィレッジヴァンガード・オンライン
http://vvstore.jp/i/vv_000000000036593/