(4位のメキシコが勝っても勝ち点3、2位と3位のアルゼンチン、オーストラリアのいずれが勝っても、または引き分けても「勝ち点4、得失点差-1」を上回ることができない。オーストラリアは初戦でイタリアに1-9で大敗したのが大きく響いた。日本はブラジルに敗れたが3点差におさえたこと、またポルトガルに引き分ける大健闘で、結果的に勝ち点差で決勝トーナメント進出を決めた。)
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水曜日夜におこなわれたJ1。優勝争い、残留争いの両方で、「ロスタイム弾」。ハラハラドキドキ、見ている方は面白いけれど、当事者にとっては……。
仙台1−1セレッソ (仙台・菅井直樹が後半45分、同点ゴール。その後、 ポストにはじかれ、逆転勝利はならず)柏2−2ガンバ (ガンバ・レアンドロが同じく同点ゴール。遠藤が流血)
サンフレッチェは佐藤寿人の1ゴール(プラスPK獲得)の活躍で札幌に完勝。これで今季21ゴールで得点王争い独走。しかし代表からは落選(涙;)。
こういう日程でだれが悪いとかいうつもりはありませんが、来週水曜日14日にオマーンでワールドカップ予選、帰ってきてから2日後の土曜17日に次のJリーグの優勝(残留)争いをたたかわなければならない代表選手たち。
というわけで、今回は「代表とクラブの関係」について。
寿人は前回、代表に追加で招集され、ヨーロッパまで行ったのに使われず、今回は招集されなかった。本人はガッカリしているのと、優勝争いを考えてホッとしているのと半々か。広島は次節、アウェーで浦和と対戦。代表選手のいない仙台は次節は難敵(ナビスコ王者)鹿島とアウェーで対戦。
一方、残留争いの中、ロスタイム弾で粘ったガンバ。あご(?)流血の負傷を負って包帯グルグル巻きでプレーを続けたヤット(遠藤)は大丈夫か?あの場面でゴール前に飛び込んでいくのは勝利への(残留への)執念。その気持ちがレアンドロの同点弾を生み出したのかも。しかし……
ただでさえ神経すり減らす残留争いで、金網デスマッチみたいな流血して、それでもってオマーンまで往復して大丈夫か?(木曜に帰国して、ガンバは土曜にアウェーで清水と対戦)
ほかに、優勝争い・残留争いにからんでいるチームとしては、広島・西川、ガンバ・遠藤と今野、神戸・伊野波などが。このほかドイツ・ブンデスリーガの最下位ウォルフスブルクの長谷部キャプテンがいますが、それはまた別の話。心配なのは先週ドイツ初ゴールをあげて好調だったウッチー(内田篤人)がチャンピオンズリーグで負傷(ハムストリング肉離れ?)したこと。トホホ
ワールドカップ出場を賭けた公式戦(最終予選)なので、いいかげんにするわけにはいかず、かといって、Jリーグのタイトルや残留も大事。ヨーロッパの強豪国ではクラブ優先で、サポーターの「代表離れ」傾向があらわれていますが、日本でも「代表か、クラブか」、どちらを優先するべきかというジレンマが。今後、ザック・ジャパンにも影響してくるのでしょうか。
プロ野球では、前回のWBCですでに、松井秀喜選手(当時ヤンキース)が所属チームの事情を優先して出場を辞退しています。来春の大会でも、はやくもダルビッシュ(テキサス)が「十分な休息を優先する」として出場辞退を表明し、山本浩二監督に「困った」といわせています。
オシムさんが代表監督だった時期には、チームでレギュラーとしてしっかり出場していることを前提に、移籍したてで新チームに慣れる必要があるような選手はあえて代表に呼ばないなど、配慮をしていたことがありました。ただ、いまでは代表23人の過半数が「ヨーロッパ組」で占められるなど、当時とはだいぶ事情が変わってきているのも事実。大丈夫でしょうか。
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