中国に対し力を誇示

中国海軍は、19日、東シナ海で国家海洋局と農業省漁政局との合同演習「東シナ海協力−2012」を行った。尖閣諸島周辺海域への海軍の介入を想定していることがうかがえる。

中国国営新華社通信の報道によると、「領土主権と海洋権益を保護するため」に軍の投入に備えた演習という。

中国は、現在、ベトナムやフィリピン、日本などと南シナ海や東シナ海の島の領有権を争っている。

中国の南シナ海・東シナ海におけるアジア諸国との権力ゲームにしびれをきらした米国は、20日、原子力空母「USS ジョージ・ワシントン」を紛争海域付近に集結させたことを報じた。Orf.atが20日、報じた。

Image:by Official U.S. Navy Imagery

原子力空母の使命は、中国に対する明確な力の誇示であろう。この地域において中国は、優勢な展開を繰り広げようとしている。米国は、それを阻止する必要性があり、経済的にも安全保障のためにもアジア太平洋地域での地位を強化していく意図が見える。

日米共同統合演習は見送り

日米両政府は19日、11月5日から16日まで予定していた無人島入砂島(沖縄県渡名喜村)での自衛隊と在日米軍による共同の離島奪還訓練を見送る方針を固めた。

地元からの反対が主な理由だが、米兵による暴行事件を受け県内で米軍に対する反発が強まっている現状への配慮も要因の一つとみられる。

また、尖閣諸島をめぐって関係が悪化している中国からの反発を避けたいことも理由に挙げられる。

▼外部リンク

Orf.at
http://orf.at/stories/

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