ベーグルといえば、サーモンやクリームチーズなどをはさんで食べるもの。だが今では、最新のトレンドとして話題を集めている。

ナショナル・ジオグラフィックでは最近、この「ベーグル・ヘッド(bagel head)」を取り上げ、海外の人々に紹介した。

これは、額に注射針を刺し、大きなふくらみができるまで生理食塩水を注入するという方法。その後ふくらみの中央を押すと、まるでベーグルのような形が出来上がるのだ。この方法は最近登場したものではなく、何年もの間、人体改造アート「ベーグル・ヘッド」として話題を集めてきたという。


「ベーグル・ヘッド」を作るには2時間ほどかかり、その後(生理食塩水が)体に吸収されていく。そのためベーグルの形は16時間から24時間の間には消え、額は元通りになるという。

ナショナル・ジオグラフィック: ベーグル・ヘッドができるまで
今回は約400ccの生理食塩水を注入



ビデオでは最初に挑戦するジョンという男性が、額に注入される様子を「何かが額にしたたり落ちている」と表現。「今はリラックスした感じがする。と同時にチクチクとした感じもあって、ゆっくりとそしてコンスタントに圧力がかかっている気もする。眠らされるような感じなだね」とも。

今回「ベーグル・ヘッド」に挑戦した3人は、その結果に満足したように見えた。自分の「ベーグル・ヘッド」を鏡で見たジョンは、「甘くてバターのかかったベーグルだ...すごいね!」とコメントしている。彼と一緒に挑戦したマリンもこれを"キュート"だと言っていた。


だが中には、「どうしてまた、額にベーグルなんて作りたいと思うのか」と不思議に思う人も少なくないだろう。「ベーグル・ヘッド」の先駆者的存在である日本のアーティスト、Keroppyさんは2009年、<Vice>とのインタビューで「極端な人体改造を好む人は、自分なりのやり方を見つけたいと思っています。常に新しい方法を探している。画期的な状況になればなるほど、彼らは"(新しいことを)試してみなければ""自分のやり方でやらなければ"と思うようになるんです」と語っている。

外見だけでなく、体の内部でも不思議な感覚が味わえる(らしい)人体改造アート「ベーグル・ヘッド」。<Huffpost UK Lifestyle>の読者投票では、9%が「試してみたい」と、残り91%が「お断り。ベーグルはあくまでも食べ物だからね」と答えている。ヨガよりもボトックス注射のほうがメジャーだといわれるハリウッドならば、また違った投票結果が出るかもしれない。