特に、相手がリトリート気味の場合には、その密集のゴール前やバイタルエリアでプレーしても、香川のような選手は効果的なプレーができませんから、その場合には特に、相手の守備ブロックの外でプレーする、相手の守備ブロックの外からプレーをスタートさせて相手の守備ブロックの中へ入って行く、そういうプレーをする必要があると思います。トップスピードでゴール前やバイタルエリアに入って行く、トップスピードでゴール前やバイタルエリアに入って行きボールを受ける、そういうプレーを見せて欲しいと思います。

という事で、パフォーマンスがあまり良くなかった香川は、後半16分でナニと交代、という事になりました。前線からの守備、前線での守備、ファーストディフェンス、そこはとても良くて、香川のその守備はとても効果的でしたが、そこを高く評価したとしても、この試合の評価としては、かなり厳しい感じになったかなと思います。とにかく重要な事は、ボールを受ける時に、もっと幅広く動く、という事。そして、前を向く、という事。まずはそこかなと思います。

そして、試合の方は、PK失敗、という事がありながらも、ファン・ペルシがハットトリックの大活躍を見せて、スコア「2−3」、マンチェスター・ユナイテッドの逆転勝利、という結果になりました。強引に攻めて強引に逆転してしまう、個の力だけで試合をひっくり返してしまう、それがビッグクラブの強さ、というところですね。ファーガソンとしては、香川を加えて、華麗に勝つようなチームになりたい、という事があると思うのですが、そうなるまでには、まだまだ忍耐強さが必要になってくるかな、という感じがします。