服がパンパンに膨らんでしまうので、何かをつかむのも非常に力がいるんですけど、それを休みなく6時間続けると手がくたくたになるんですよ。

訓練終了後、ジーパンに着替えようとしたんですけど、手に力が入らなくてチャックを閉められなかったんですね。

結局締められなかったので、諦めてそのまま帰りました(笑)。

――宇宙に行って、やってみたいことはありますか。

試してみたいというより、まずは宇宙から地球を見てみたいですね。

私は国語とかが苦手だったんですけど、その感動がうまく伝わるようなコメントができたらいいなと。

でも、きっと考えて出るものじゃないですからね、感動して心の底から出るものなので気持ちに任せたいと思います。

――今日もたくさんの子どもたちが見に来ていますが、子どもたちに向けてメッセージをお願いします。

お手伝い、勉強、宿題とかいろいろ大変だと思いますけど、その3つをしっかり頑張って、今やらなきゃいけないことをやるというのが大事かなと思います。

特に手伝いは、家族はチームですから、そこで誰が何をやってほしいかというのをすぐに察知して自分から進んでやるというのが宇宙飛行士にとって非常に重要な素質なんですよね。

宿題もいついつまでにやらなきゃいけないと決まっているときは、早めにどんどんやっていくというのが重要です。

それから、もちろん遊ぶのも大事。

人はそれぞれいいところを持っているんですけど、疲れすぎるとそのいいところが失われてしまうんですよね。

だから疲れすぎないように自分で管理をして、疲れたら遊ぶ。

そういうところを気をつけてほしいなと思います。

――それでは最後にお尋ねします。

宇宙人はいると思いますか?いると思うんですけど、宇宙人と会えるかどうかはまた別の問題で、その時間軸と空間があまりにも広すぎるんですよ。

あとは会えるかどうかは私にかかっていると思うんです。

どれだけ長く存在して、どこまで遠くに行くことができるかが重要なんです。

地球人と宇宙人がそうやって互いに努力し合って、初めて会うことができるわけです。

だから、宇宙飛行士の仕事はすごく大事で、地球を守るために限界に挑み続けなければならないんです。

宇宙人に会えるかどうかは私たち次第だと思っています。

――すでに宇宙に行った方からの目撃証言はありませんか。

残念ながら、ありませんね(笑)。

私はパイロットだったので、見てもおかしくないかもしれなかったんですけど、見たことないんですよね。

見間違いそうなものがあっても、知識があるのでその正体が分かってしまうんです。

夢を壊すようですみません(笑)。