ロンドン五輪、新体操団体の日本代表チームがテレビ番組で審判にアピールする方法を公開した。それはメイクを工夫することで距離が離れた審判員にも目ヂカラの強さで訴えるというものだ。
新体操団体のロンドン五輪代表は田中琴乃、松原梨恵、深瀬菜月、三浦莉奈、畠山愛理、サイード横田仁奈ら6選手となる。彼女達が7月24日に放送された『ロンドンオリンピック2012 さんま・櫻井・上田の五輪直前SP! スッゴイ名鑑』(日本テレビ系)に出演して五輪前に裏話を聞かせてくれた。
なかでも以前から話題となっているのが妹にAKB48研究生のサイード横田絵玲奈(15歳)を持つ、サイード横田仁奈選手だ。彼女は2009年に新体操チーム“フェアリージャパン”のオーディションに合格しており、翌年からは世界新体操選手権代表(団体)として活躍している。
父親がパキスタン人で母親が日本人というハーフならではの美しい容姿は当時から話題となっていたが、昨年の2月に妹が『AKB48 12期生メンバーオーディション』に合格したことから姉妹で注目を浴びることとなったのだ。
特にAKBの人気が急上昇した事から“妹はAKB”との話題が先行していたがロンドン五輪が近づくにつれて“新体操選手団体代表のサイード横田仁奈”として注目度が増している。
この日の番組では新体操日本チームのメンバーが『半年で目の大きさが3倍になった』と紹介された。その理由は「審判がフロアから15m離れているので、目の強さや迫力を出す為にメイクを工夫した」ということなのだ。
専属のメイクさんがついているのは日本チームだけで「大会史上おそらく初めてのこと」と選手もそのオリジナリティ溢れる作戦に自信をのぞかせる。彼女達はメイクさんからそれぞれにあった仕方を教わると自分でメイクするという。
「みんなが遠くから見ても同じように見えるように考案されたお化粧をしている」というが、その際に自然と基準になるのがサイード横田仁奈選手である。彼女は本来、目が大きいので彼女に合わせると全体のバランスがとれることになるのだ。
深瀬菜月選手や松原梨恵選手も「(サイード選手とは)目の大きさが全然違うので…」、「目の大きさはやっぱり仁奈ちゃんにはおよばないので…」と彼女を目標にメイクする苦労を明かした。メイク後の彼女達の写真も紹介されたが、舞台を思わせるような表情は確かに見る側に伝えるものがある。
この作戦について五輪金メダリストで現在は日本体操協会の理事でもある森末慎二氏は「団体競技なのでみんなが同じように見えたほうが良い!」と解説していた。新体操団体で彼女達の鍛えぬいた技とこうした工夫がメダルへの道につながるよう応援したい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)