そこに書かれていたアイデアの一つが「東アジアリーグ」です。もともと氏が以前から主張してたことですが、まだ諦めてなかったんですね。
ざっくりいうと、JリーグとKリーグと中国スーパーリーグのトップクラブが参加してシーズンを戦うリーグを作るということ。もしこれが実現できればACLなんか比べ物にならないくらいのビッグビジネスになると葬礼も思うんですけど。。。
でも現実の社会情勢を考えるととてもハードルが高く実現可能性が小さい感じです。
歴史問題や領土問題、感情問題、経済問題、民族性の問題。いろいろあっていつも政治とスポーツが絡み合っちゃいますからね。
これをどう乗り切るか、たぶん乗り切れるとしてもとても強いパワーが必要になります。たぶんこのリーグが実現するとしたら、主催・事務局は日中韓の合議で行うのは不可能なんだろうと思います。どこか一つの国が強いリーダーシップを持って率先してやらなければならないでしょう。でなければ船頭多くして船進まずに、きっとなるはずです。

リーダーシップをとれる国。
八百長問題を常に抱えてる中国や韓国ではダメでしょうね。日本がやらなければ、たぶんまとまらないはずです。
日本はサッカーのレベルもランキングから見ても上位です。海外選手だけで今や日本代表チームができるくらい近年に比べレベルが高い。Jリーグの運営も改善の余地はありますが中韓に比べればアングラ勢力との付き合いはなく健全です。問題となるのは政治問題をスポーツといかに分離し処理できるかというガバメント能力ですが、心がけ次第。。日中韓の３リーグがやる気があるならたぶんできないことはないでしょう。
となると、やっぱり一番問題は審判問題です。
審判だけは中韓と比較してもどれだけ高いかは疑問です。
今のJを見る限り選手もファンも審判にそれほど信頼をもっているとはどうも思えない。
かといって中国や韓国の審判はもっと信用できない。それでは東アジアリーグを作っても審判問題が起こり、結局は国レベルの対立になってしまいかねない。

結局のところ今日本サッカーが一番遅れている部門は審判の質の部分なのだと思います。審判の個人も組織も、その信頼が醸成されない限りなにも始まらないのだと思いますよ。
もし日本の審判の質が飛躍的に高まれば、それはJリーグの質を飛躍的に高めるはずです。
ひいてはそれがJリーグの発言権を高めることになり、中韓を主導できるはずででしょう。

そうなれば「東アジアリーグ」創設も夢でなくなる。
プレーだけでなく運営だけでなくジャッジも、どこよりも公正公平なJリーグとして評価され東アジアを引っ張っていく存在になれる。
それは、まだまだサッカーは儲かるということなのです。

信頼は金を生む。
審判問題をどう解決できるか。
解決できなければみすみす金のなる木をどぶに捨てるようなものです。
Jリーグも協会ももっと世界を大きくしたいと思うなら、まず審判問題を最初に手を付けるべきでしょう。
大人は子供たちによく「夢を持て」といいます。
サッカー界の大人たちである協会やJリーグはどんな夢を持っているんでしょうか。
「東アジアリーグ」はその夢の第一歩になるプロジェクトだと思うのです。