独立独歩で地位を築いた個性派ぞろいの音楽業界は、アクの強いお局たちの巣窟だ。とりわけ紅白歌合戦は、お局が活躍する絶好の舞台のようで‥‥。



 音楽業界の“女ボス”といえば、和田アキ子( 61 )を外すことはできない。

 最近も、米歌手のレディー・ガガ(25)が東日本大震災の被災地に2億4000万円を寄付したことに、「ガガにしては少ないと思う」と発言して物議を醸した。

 そんな和田が特に“お局パワー”を発揮させるのが、大みそかの「NHK紅白歌合戦」である。

「08年の紅白前に『アッコにおまかせ!』(TBS系)で初出場組の話題になった際には『勘弁してくれっていうのがいる』『歌を何だと思っているんだ』と言いたい放題だった。実績に乏しいGIRL NEXT DOORが『エイベックス』のゴリ押しで出場を決めたと推測しての批判でしょう。さらには、『紅組』の司会を務めた仲間由紀恵(32)に対しては、『ほとんどカンペを見ていたのが残念だった』と暴露したこともありました」(レコード会社社員)

 音楽業界関係者の間で紅白は「年に一度のお局の祭典」とも言われているが、そんな紅白で和田と正面切ってやり合っているのが、奇抜な衣装でおなじみの小林幸子(58)である。

 お局同士の小競り合いにも見えるが、実は若手が迷惑していた。「後輩たちは挨拶の順番から、どちらとより親しげに接するかなど毎年頭を抱えているんですよ。そんな2人が昨年の紅白で、舞台のセンターポジションを取り合った。勢い余った和田が、そばに立っていた絢香(24)を突き飛ばしてしまった」(芸能プロマネジャー)

 一方、若くして「エイベックス」の大黒柱に君臨した浜崎あゆみ(33)は、お局と化すのも早かった。標的は、もっぱら倖田來未(29)である。

「倖田のブレイクを浜崎がねたんだのがきっかけです。以来、紅白も含め、同じ歌番組で控え室の大きさが同じランクだと『何で、あっち(倖田)と同じなの?』とスタッフに難癖をつける。陰で『あのストリッパーみたいな子、なぁに?』と鼻で笑ったことは倖田の耳にも入ってしまったため、関係は最悪です」(芸能記者)

 浜崎は、人気が落ち着いても新曲の発売ごとに億単位のプロモーション費用をかけ、「チームあゆ」と呼ばれる30人以上の取り巻きスタッフを雇うなど、やりたい放題。

「過剰な特別待遇は、後輩歌手たちもおもしろく思っていない。倖田はTRFのYU-KI(45)は先輩としてしっかり立てるのですが、浜崎の話題には一切触れませんよ」(エイベックス関係者)

 その倖田も、自分が格下と思ったアーティストには、お局然としてふるまうというのである。

「格好のターゲットが大塚愛( 29 )ですよ。大塚が倖田のことを『脱いで売れた人でしょ』と言い放ったことが、これも倖田に伝わってしまったのが発端だといいます。浜崎のケースと違うのは相手が後輩だったこと。同じ番組に出演した際、大塚が写っているカメラフレームにカットインするなど嫌がらせを続けている」(前出・芸能記者)  お局役は引き継がれていくようである。