21日にチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグが行われ、敵地でナポリと対戦したチェルシーは1−3で完敗を喫した。チェルシーはここ公式戦5試合で勝利から見放されており、アンドレ・ビラス・ボアス監督への風当たりは増すばかりだ。イギリス『ガーディアン』は、チェルシーのベテラン選手の間で同指揮官への信頼が揺らいでいると伝えている。

 ナポリ戦において、ビラス・ボアスがベテランのアシュリー・コールとフランク・ランパードをスタメンから外したことは波紋を呼んだ。ベンチスタートを余儀なくされた両者は、試合前に怒りをあらわにしたとされている。この2人は、19日に行われたチームミーティングで、指揮官に不満をぶつけた当人だと伝えられており、特にアシュリー・コールは現在のチーム戦術で、トロフィーを勝ち取れるのか疑問を投げかけたと言われている。

 ビラス・ボアスは、ナポリ戦で2人のイングランド代表選手を外したことについて、戦術的な理由だと説明している。しかし、同指揮官は「私の決定について、コールとランパードには受け入れてもらわなければならなかった」と言う一方、「彼らは失望していた」とも認めた。

 ランパードとコールは、ともに途中出場していることから、依然ビラス・ボアスの構想内であることは確かだ。しかし、ランパードは公式戦2試合連続でスタメンを外されるなど、厳しい状況に立たされているのも事実。ベテラン2人と指揮官との関係が改善されるかは、不透明なところだ。

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