細かく見れば問題点はいくつもあるが、リーグ1の投手陣だったことは間違いがない。この投手陣が弱体打線を引っ張ったのだ。

各STATSのセリーグ6球団での順位、各数値の昨対を入れた。


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ネルソンの31先発はNPBトップ。MLB並みの登板間隔で投げたことになる。23QS(6回以上投げて自責点3以下 先発投手の最低限の責任)は、貢献度が高かった。
さらにシーズン通して安定的に活躍した吉見、チェンが規定投球回数に達した。あとの先発投手は故障で一時戦線離脱したが、投げたときはほぼQSをキープ。

ここに浅尾、小林正、鈴木義という絶対的な中継ぎ陣がいて、衰えが見えるものの踏みとどまった岩瀬につないだ。

しかし昨年、この盤石の救援陣に入っていた高橋聡が戦線離脱。平井も成績が下がった。

MVPの浅尾は来季も同じような働きができるのだろうか?
酷使が続いているだけに、来季の保証はできないところだ。また投手でも新人をほとんど起用しなかった。ドラ1の大野は2軍でもぱっとしなかったが、通用するのだろうか。

高木監督にとって最も重要な采配は、中継ぎ投手の起用だと思う。