以前、コネタで「ポロシャツならぬ『殿シャツ』」なる商品の情報をお送りしたことがある。左胸に光り輝くエンブレムは、ポロしている人じゃなくて刀を振り上げる“殿”。だから、POLOシャツじゃない。まさに、“殿シャツ”。日本発信世界基準ポロシャツの誕生であった。

そして、新展開。「殿ブランド」が12月2日より発売しているのは、日本発信世界基準のオックスフォードシャツ。左胸に“殿”が輝くボタンダウンシャツの誕生である。
「4月のポロシャツ発売以来、一番多かったリクエストは『殿ブランドのボタンダウンシャツを作ってほしい!』というものでした」(殿・担当者)
殿リピーターからの矢の催促によって、このオックスフォードシャツは生まれた。「オックスフォードボタンダウンシャツ」ではなく、「オックスフォード殿シャツ」と呼んでいただきたい逸品が、ついに登場!

同ブランドを語る上で避けて通れないのは、その品質に対するこだわりであろうか。
まず触れておきたいのは、シルエットについて。何度も言うが、殿である。日本を代表するモチーフ。だからこそ、日本人体型に狙いを定めたサイズ設定にしてある。
「シルエットの特徴としては、やや細身のシャツになります。通常よりほんの少しだけ着丈を短くし、ボトムライン(裾の形状)をややフラットにしています」(殿・担当者)
こうすると、裾をズボンの外に出してもシルエットが美しい。当然、中に入れても美シルエット。

そして、生地について。ここには、なんと高級シャツの条件でもある80双糸以上の物を使用しているそうだ。一般的なオックスフォードシャツよりも糸の打ち込み本数が多く、密度が高く光沢ある上質の生地を使用している。
「一年中着ていただける定番であるからこそ、カジュアルにもフォーマルにも着ていただけるよう生地にこだわりました」(殿・担当者)

続いて、ボタンについて。
「着る時の小さな感動にもこだわりを持ち、高瀬貝の貝ボタンを使用しています」(殿・担当者)
他のシャツでよくあるプラスチックボタンと比べると、光沢が美しい。そして、ボタンが留めやすいことも特徴。また天然の貝を使用しているため、同じ物は二つと無いそうだ。

そして最後に、「殿」(刺繍)について。このエンブレムを担当しているのは、これまで数々の国内・海外ビッグブランドの刺繍を手がけてきた熟練の刺繍職人。
「ビッグブランドともなると、ブランドの顔ともいえる刺繍へのこだわりも強く、当然厳しい品質検査が行われます。糸の選別、仕事の細やかさ、刺繍の美しさなど、これら厳しい検査をくぐり抜けた熟練の技術を存分にお楽しみください」(殿・担当者)

そんな「オックスフォード殿シャツ」は、殿ブランドのホームページ「TONOTOWN(殿タウン)」でのみ購入できる。種類はホワイトシャツとロンドンストライプシャツの2種類で、価格は5,480円(税込み)。
「殿では、店舗を構えることをしておりません。店舗を出店するための費用や、販売にかかる家賃・人件費。これら商品に直接関係のないコストを、全て商品をお作りするために使わせていただいております」(殿・担当者)
だからこそ、原価は高いのに価格は低い。「TONOTOWN」が一括窓口なのは、そんな理由があるのだ。

そして、今後の展望について。実は「殿ブランドのボタンダウンシャツを作ってほしい!」という要望は、男性からのみでは無かったそうで……。
「反響次第では、レディスの製作も視野に入っております」(殿・担当者)
Twitter上では、早くも「レディスもあればいいのに……」というつぶやきが上がっているとのこと。確実に、ニーズはあるようだ

「殿」ブランドを着こなす、女性。レディスの殿があったっておかしくない。
(寺西ジャジューカ)