大みそかに放送される「第62回NHK紅白歌合戦」(19時15分〜)の出場歌手が30日、同局での会見にて発表。紅白あわせて55組の出場者に。そのうち、初出場の歌手6組については、直接の紹介があった。(出席した顔ぶれは、以下のとおり。なお、初出場の合計は7組)

【紅組】
芦田愛菜KARA神田沙也加少女時代
(※椎名林檎は、都合のためVTR出演だった)

【白組】
猪苗代湖ズ鈴木福

「猪苗代湖ズ(いなわしろこズ)」は、震災があった福島県出身のミュージシャンとクリエイターで結成したバンド。震災直後にチャリティー曲「I love you&I need you ふくしま」を制作し、チャリティーイベント活動などを精力的にこなしている。4人組のメンバーから、箭内道彦。集まった報道陣に向かって「皆さん、猪苗代湖ズって誰だと思っているでしょ?(カメラによる)フラッシュの量が少ないから…(笑)」とツッコミを入れながらの挨拶。

目的としているチャリティー活動について、箭内。「この楽曲で集まった寄付金は、現在4300万円。放送の31日までに、大台の1億円を突破したい」と発言した後、周囲を見渡し「こんな場で、生臭い話をしてしまってごめんなさい」とコメント。リアルな数字をぶちまけ、大きな笑いを起こしていた。

会見終了後、同番組を統括している関係者が、選考理由や今後の曲名発表の時期について説明を加えた。

K-POPブームの立役者と言われるアーティストが出場。「昨年の紅白は『もうひと頑張りして欲しい』という理由もあり“見送り”だった。今年については?」という質問には、「今年ヒットしたアーティスト。このラインナップに“ふさわしい”という判断です。皆さんがご承知のとおり、日本の音楽シーンでの活躍ぶり。メディアに登場する人気の高まりは、数字的にも表れていますから」と回答。今年、3組が選ばれたことについては、「(K-POP勢の)枠の数字。何組というこはありません。東方神起さんは、以前にもご出演いただいていますし、フラットな条件で選考しています」と一例をあげていた。

また初出場を決めた、女優で歌手の神田沙也加。そして、10年ぶりに出演する母親、松田聖子との組み合わせについて「松田聖子さんへの相談。10年ぶりということもあって“意味のある”決定にしたいとの方向に。今年は日本が元気をなくしたことがあったりして、家族との絆について、語られた一年でもあります。そこで『母子の共演ということでどうでしょうか?』と私どもから持ちかけました。なので、個人としての“意味”を求めたものではありません」という経緯があったそうだ。

神田は、紅白出場の知らせを聞いて。「紅白の番組は、テレビの画面に母親が映っているイメージ。私が出るなんて…」と少し、戸惑いの気持ちを示していた。そして、お互いのステージが決まったことについて「何回も『おめでとう』って声をもらって、ハグしてくれました。母にとっては、久しぶりの出演(10年ぶり)とあってか『一緒だから心強いわ』って言っていました」とやり取りした場面の様子を明かしていた。

番組関係者は「曲名が決まってくるのは20日ごろ。そして曲順が決まるのは、台本を入稿する27日前後。それでも、入稿後。曲順が入れ替わったことがありました」と紹介している。


会見に出席した紅白初出場の6組。写真左から:少女時代のソヒョン、ジェシカ、ユリ、ティファニー、テヨン、スヨン、神田沙也加、鈴木福、芦田愛菜、KARAのギュリ、ハラ、ニコル、猪苗代湖ズの松田晋二、箭内道彦、渡辺俊美

出場が決定した歌手(敬称略、五十音順)
▼紅組(司会:井上真央) aiko、芦田愛菜、絢香、アンジェラ・アキ、いきものがかり、石川さゆり、AKB48、KARA、川中美幸、神田沙也加、倖田來未、伍代夏子、小林幸子、坂本冬美、椎名林檎、少女時代、天童よしみ、夏川りみ、西野カナ、Perfume、浜崎あゆみ、平原綾香、藤あや子、松田聖子、松任谷由実、水樹奈々、水森かおり、和田アキ子

▼白組(司会:嵐)秋川雅史、嵐、五木ひろし、猪苗代湖ズ、EXILE、NYC、北島三郎、郷ひろみ、鈴木福、SMAP、千昌夫、東方神起、TOKIO、徳永英明、AAA、長渕剛、西田敏行、氷川きよし、平井堅、FUNKY MONKEY BABYS、福山雅治、flumpool、細川たかし、ポルノグラフィティ、森進一、ゆず、L’Arc〜en〜Ciel

これまでの対戦成績。昨年の白組の勝利をもって、紅組28勝、白組33勝となっている。