■松本秀樹役・香取慎吾

――撮影について

 とっても楽しくて撮影も絶好調です。本当に「まさお君が行く!」のコーナーと同じような、自然体な感じで楽しく映画を撮っています。こんな映画ってあまり経験ないな、というくらい、気持ちもすごくリラックスしていますし、とても温かい映画になると思います。

――役について

 僕が演じる松本君は、仕事もなく、彼女との将来もハッキリせず、全然人生が上手くいっていない役です。そんな中で、急にまさお君とのテレビ番組という大きな仕事が舞い込んできます。だけど、犬がメインの番組のはずなのに、犬に負けないように自分がどんどん前に出てしまうなど、そういう食い違いなども面白さになってると思います。

――大谷監督からのアドバイス

 今回、大谷監督と初めてお会いした打ち合せで、本物の松本さんに近づける演技ではなく、ドキュメンタリーのように香取慎吾が追体験する様子を撮りたいと言われました。それに、演じる相手は犬なので、上手くいかないところもそのままカメラを回しているのですが、そのおかげで愛らしく、楽しい撮影現場になっています。

――共演したまさお役の犬について

 撮影が始まった頃は、脚本の中と一緒で「バカ犬だなぁ」と思っていたんですが、最近「バカ犬を超えた天才犬かもしれない」と思うようなすごい動きを最近するんですよ! でも、もう2回くらいおしっこをかけられましたけど(笑)。しかもカメラが回ってない時に。僕も小学校時代に犬を飼ってました。ポメラニアンだと思います。でも、一番飼いたかったのはラブラドールレトリバーですね。今でも犬を飼いたいんですが、飼い始めたら生活も変わってしまうと思って、何とか我慢をしています。色々な本も買って調べた上で、一番欲しいのはこのラブラドールレトリバーだったので、今回とても嬉しいんです。だから勢いでこの子を家に連れて帰らないように「あくまで仕事だ」と思って気をつけています。

■須永里美役・広末涼子

――役柄について

 年齢や付き合いの長さを現実的に考えた時、女性特有の一般的な悩みだと思いますが、彼との将来のことなどが不安で、新しい道を切り開きたいけど、言い出せないという役です。でもその中で、松本君にだけでなく、自分にも舞い込んできた、まさお君との出会いだったり、彼の新しい仕事というのが、里美の人生にも変化を与えていくんです。

――本作の見どころ

 脚本を読ませていただいた時、すごく笑えたのと同時に、もともと犬や動物ものに弱いのかもしれないですが、結構泣いてしまいました。本当に子供からお年寄りまで、皆さんに笑って泣いて感動して、楽しんでもらえる映画になるんじゃないかなと思ってワクワクしています。

――共演した香取について

 今回、香取さん演じる松本君は作りこんだ役柄ではなくて、自然体の香取さんのままでありながら、更に松本君の空気の読めない感じとかが出てくるので、ご一緒していてとても楽しいですし、きっと観ている方々も楽しくて、嬉しいだろうなと思います。また、お芝居が上手なだけではなく、「素なのかな?」というところも垣間見えたりもするので、そういうところも楽しんで撮影をしています。良い意味で松本君とまさお君の2人のゆるい感じが伝わってくる現場なので、出来上がりが楽しみです。まさお君は、おバカで憎めないところが愛されるんだなというのは、今日の現場で分かったんですが、同時に香取さんもそういう空気を発しているので、2人とも愛されキャラで、通じるところがあるんだなと感じました。

 ダメ犬と売れない芸人がどんな奇跡を起こすのか。自然体で挑む香取の演技に注目したい。

 2012年6月23日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー。

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