6日になでしこリーグ第16節が行われ、INAC神戸はホームで日テレ・ベレーザと対戦し、1−1で引き分けた。

 INAC神戸のなでしこジャパンMF川澄奈穂美は10分に先制点をマーク。これで今季10点目とし、チームメートのなでしこジャパンFW大野忍と並び得点ランクトップタイに浮上した。しかし、チームはこの1点を守り切れず、初優勝は次節以降に持ち越しとなっている。

 川澄は残り2試合で優勝を決めたいとコメントを残している。

「(先制のシーンは)ゴール方向に蹴れば入るなと思って。倒れこみながらというか、滑り込みながらという感じでした。一応狙っていましたが、入ってくれてよかったです。チームとしては、あの1点を守り切れば勝てるとは考えていませんでした。ただ、1点入ったことでもう少し落ち着いてボールを回せるかなと思ったんですけど、それができなかった。相手も前から積極的にきていましたし、そういう中で裏返しにできなかったところは課題だなと感じました」

「(後半はポジションが変わりましたが?)自分の与えられたポジションで何をするかという役割がしっかりしているので、ワイドの時は積極的に仕掛けて取りに行ったりということもできますし、トップに入った時はシノさん(大野)が中盤にいてくれるので、裏を狙う作業に専念しました。どちらのポジションがやりやすいとかは特にないですね」

「残り2試合、どちらかに勝てばという気持ちではなく、もちろん、両方勝つ気でいきます。リーグ戦は1年を通しての戦いで、今日優勝が決まるかもしれないという試合ではありましたけど、シーズン通してどこで優勝するというのは自分たちで計算してできるものではない。一戦一戦の積み重ね。残り2試合は対戦する相手がどこであっても、しっかり優勝を決めるということが一番大事だと思います」

[写真]=岩田陽一

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