環球網は26日、吉林省を取材中に知り合った北朝鮮の若い女性が韓国について「宣伝はウソで、人々の生活は困窮を極めている」と語ったことを伝えた。 これは、環球網の記者が先日吉林省の企業を見学した際に立ち寄った、中朝共同出資の朝鮮料理レストランで知り合った北朝鮮の女性従業員が語ったもの。女性は20歳を少し過ぎたくらいで、大学卒業後に同省にやってきたという。

 女性は記者との会話の中で、自身の中国生活などについて語った。毎月1500元(約1万8000円)の給料で、月の休みは3日。「休みの日は友人と服を買いに行く」とほほえんだ。その一方で、外出時には必ず監督係を含めて3−4人で行動しなければならないこと、映画を見るなどの行為が禁じられていることも明かした。

 記者が韓国について尋ねると、女性の表情は「戦士のようになった」という。そして非常に小さい声で「韓国の宣伝は全部ウソ。映画もウソ。とても貧しくて、人々は生活に苦しんでいる」と語った。

 中国にやってきて2年。電話は使えず、家族への連絡は手紙のみ。女性は「ここの生活環境は北朝鮮より良いけれど、ここは私の家ではない。家族が恋しく、家に帰りたい」と故郷への思いを打ち明けた。(編集担当:柳川俊之)