――対戦チームのインフォメーションをお願いします。
（原委員長）「テクニカルスタッフが集めてますけど、ここでは言えないですね。スタッフは十分に分析していますけど、ここでは言えないですね。ウズベキスタンはアジアと違ったテクニックがあります。時間とスペースを与えると、特にジェバロフという選手はFCソウルにいて、とにかく前回も楽には勝てませんでした。タジキスタンは情報がありませんが、3戦目ということで、そこまでで情報が集まると思っています」
――長友選手は故障のため呼ばなかったのでしょうか?
「トレーニングを再開したというのは把握していますが、インテルでまだ試合に出ていませんし、まだ回復したとは思っていません。試合に出てこそ回復したと考えられると思っています」
――原口選手にはどんな長所を出してほしいと思いますか
「原口選手については8月1日の合宿には参加したけれどケガで別メニューだったのですが、ずっと見てきて、今シーズンにはいって伸びてきていると思いますし、プレーの継続性も出てきました。スピードの中での高い技術を見せてくれるのではないかと期待しています。また代表チームでの振る舞いに関しても、この代表に入ってくるチャンスを生かして、経験やテクニックを大切にしてほしいと思います。すべての若い選手に言えるのですが、若い選手が入ってくるとフレッシュになるし新陳代謝になるので、それを彼に期待しています」
――アジアカップ以降、若手選手から入ってきたのが原口選手と清武選手の2人だが、この数ついては?
「一概には言えないのですが、こういった若い選手を代表選手に入れることについての悩みはありませんが、Jリーグでも海外でも若い選手が活躍次第で代表チームに入れるということは今後あると思います。また日本サッカーの育成の部分、大学以下のリーグなどがすばらしい仕事をしてくれているので、こういういい選手が育ってくるのが当然だと思います。それは育成機関の方がいい仕事をしていらっしゃるからです」
――ボランチの選手をいろいろ試して、なぜ中村選手で、中村選手のどこに期待しますか?
「リーグの戦いぶり、ピッチ上での結果が彼を代表に戻した理由だと思います。期待するのは高いクオリティを持っていますし、経験もありますし、いいパスを持っていますし、グループの輪を乱しませんし、30歳になっても向上心を持っているので、そこに期待したいと思います」
――原口選手への認識と、10月7日は別の国と対戦することはなかったのですか?
「原口選手は攻守ともに貢献でいる選手だと思います。右利きで左サイドから切り込んでいける選手だと思います。攻守に貢献しながらゴールが奪えますし、スピードに乗った中でプレーできます。2つめの質問は、だいたいこういう国と対戦したいということは伝えました。強い相手と対戦すると進歩できると思いますが、ときに対戦相手のことを考えずに、自分たちのことだけを考えるのがいいとおもいます。チームのメンテナンス、バランスに目を向けるのもいいと思いました。ブラジルやアルゼンチンと対戦すると当然結果だけに目が行くので、そうではないチームをお願いしました。フレンドリーマッチだから、ベトナムだからといって過小評価しているのではなくて、自分たちのことに目を向けたかったのでこういう試合になりました」
以上で会見が終わった。ザッケローニ監督の日本語の挨拶はなかった。そのことがいよいよ本番が始まるという緊張感を物語っているようだった。
14時44分、フォトセッションを終えて監督は会見場から姿を消した。
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