韓国与党・ハンナラ党の鄭玉任(ジョン・オクイム)議員は16日、外交省の決算資料を分析した結果、2011年の予算1兆5000億ウォン(約1070億円)のうち「東海」表記関連の予算は計5080万ウォン(約360万円)に過ぎなかったことを明らかにした。複数の韓国メディアが伝えた。

 項目別でみると、受け入れ費用(事務室費用)2600万ウォン(約186万円)、旅費(国際機構訪問680万ウォン・活用費1500万ウォン)2180万ウォン(約156万円)、業務推進費300万ウォン(約20万円)だった。

 2010年の関連予算は2000万ウォン(約143万円)。2012年は、国際表記に関する最終決定を行う国際水路機構(IHO)総会などに備え、1億ウォン(約700万円)が申請された。

 鄭議員は、「日本海表記が慣行となっている現実を変えるなら、実務ライン以上の外交ラインを稼働しなければならない」とし、関連予算を増やす必要があると指摘した。

 韓国は日本海について「東海・日本海」との併記、または「東海」の単独表記を求めているが、米国が今月初め、「日本海」の単独表記を支持する立場をIHOに表明したことから、韓国では対応策を求める声が相次いでいる。(編集担当:新川悠)