ソウル警察庁国際犯罪捜査隊は4日、同性愛者と性転換者らに売春を斡旋した斡旋業者の朴容疑者に対して「性売買斡旋行為などの処罰に関する法律違反」の疑いで逮捕状を請求した。韓国の複数メディアが4日と5日、相次いで報じた。

 朴容疑者はインターネットの同性愛者サイトで「日本で大金がもうかる」と募集広告を掲載。集まった人たちを日本に送り、売春させた疑いかかっている。朴容疑者は斡旋手数料、保護費などの名目で1人当たり1200万ウォン(約90万円)相当を受け取っていたことが判明。27人から合計3億2000万ウォン(約2400万円)を搾取したとされる。

 朴容疑者は同様な罪で1年6カ月の実刑判決を受け、2010年6月まで服役していたが出所後すぐ、インターネットで広告を掲載し、金に困っている性転換者らを募集して横浜や東京、名古屋などで売春をさせた。

 警察によると、朴容疑者はエイズ(AIDS・後天性免疫不全症候群)の保菌者で、斡旋手数料を払えない一部の人と強制的に性的関係を持ち、エイズを感染させたことも判明。エイズ感染者を日本に送り、売春させたことになる。

 警察は、朴容疑者が日本のヤクザ組織と共謀して売春を斡旋したとみて、日本の警察に協力を要請して余罪などを追及する方針だ。(編集担当:金志秀)