インテルは21日のセリエA第13節で、キエーヴォをホームに迎える。ベンチの座が懸かるかもしれない一戦だが、インテルのラファエル・ベニテス監督は強靭な心の持ち主のようだ。あるいは、少なくともそうであるように見せているのかもしれない。

ベニテス監督は20日の記者会見で、「私は立ち止まらない。前へ進む。落ち着いているよ。我々は全員がまとまっている。今は立ち止まるときではなく、前進するときなんだ。会長は、ケガのために難しい状況であることを分かっている。我々はまとまらなければならない」と語った。

前節のミラノダービーで敗れ、批判を浴びたものの、マッシモ・モラッティ会長からは信頼を示された同監督は、「すべての道はローマへ通ず、さ。我々にとってローマへたどり着くことは、勝つという意味だ。仕事をしながらつくっていく歩みだよ」と続けている。

だが、インテルは信じられないほどの負傷者を抱えながら、そのプロジェクトを進めていかなければならない。19日にはMFコウチーニョも筋肉のケガで離脱してしまった。ベニテス監督は同選手のケガについて、「特別なことはなかった。衝突し、ケガをしたということだ。選手たちは心配していた。我々はまとまらなければいけない。1試合ずつ考えていこう。今はキエーヴォ、次は(チャンピオンズリーグで対戦する)トゥウェンテだ」と語った。

それでも、多くのケガ人がいれば、競争力を持つのは難しいことだ。

「どんどんハードルがあることは分かっている。ケガでたくさんの選手を失っているから、心配しているよ。何度もミーティングをした。ドクターともトレーナーたちとも話をし、さらなる予防策を講じているし、各選手の状況の分析に努めている。選手たちを失えば、ほかの選手たちがますます努力をしなければならなくなる」