「私は少し前にベオグラード(セルビアの首都)で、セルビアサポーターと会った。その友人の何人かが、ジェノヴァに行っていたようだ。彼らは混乱が起こると私に言ったよ。普通の人が言っていたんだ。私は信じられなかったね。でも、彼らは事件が起こると思っていたんだ」

セルビアの元バスケットボール選手で、イタリアでも活動した経験を持つサシャ・ジョルジェビッチ氏が、12日に起きたトラブルについて語っている。EURO予選の会場となったイタリア・ジェノヴァでは、セルビアサポーターが暴動を起こし、試合は中止になった。ジョルジェビッチ氏によれば、今回の暴動が計画的なものだった可能性もある。

――すべては計画的なものだったのでしょうか?

「非常に複雑なものだろう。周囲は、サポーターが(セルビアGK)ストイコビッチにプレッシャーを掛けるつもりだったと言っていた」

――それは、エストニア戦でのミスが原因ですか?

「分からない。ストイコビッチはレッドスターでプレーしていて、この夏にパルチザンへ移籍している。パルチザンのサポーターは世界屈指だ。しかし、今回のことは良いものではないね」

――今回の件は、政治的なものとつながりがあるのでしょうか?

「政治の構造について反発があるところに問題はある。ジェノヴァへ行ったサポーターグループは過激派だったんだと思う」

――ほかにはあるでしょうか?

「あぁ、そうだね。ワールドカップを終えて、連盟はアンティッチ代表監督を解任した。サポーターは彼を好んでいたよ」